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著者:藤木博太, 末岡榮三朗, 渡邉達郎, 小森敦正, 菅沼雅美題名:オカダ酸クラス化合物のtumor promotionとヒトのcancer progressionとの類似性 -プロテインホスファターゼ2Aの阻害による「内因性炎症」を軸にして-発表情報:臨牀と研究 特集:ここまで進んだ鏡視下手術 巻: 99 号: 6 ページ: 754-759キーワード:Tetradecanoylphorbol Acetate, 転写因子, 自己抗原, 腫瘍(実験的), 乳房腫瘍(実験的), 肺腫瘍(実験的), 腫瘍過程, 白血病(実験的), 膜タンパク質, 流血中腫瘍細胞, Okadaic Acid, Histone Chaperones, *Protein Phosphatase 2, Protein Phosphatase 1, Fingolimod, TAF1 Protein, KIAA1524 Protein, ヒト; マウス; ラット; 動物概要:「はじめに」癌の遺伝子診断は, 癌遺伝子や癌抑制遺伝子にある様々な突然変異や遺伝子欠損等を見出し治療に役立てることであるが, 癌腫の多彩な遺伝子異常には個性がある. 一方, 細胞内プロテインキナーゼとプロテインホスファターゼの活性は, 本来バランスの良いホメオスタシスを維持しているが, プロテインホスファターゼ2A(PP2A)阻害タンパク質(SET, CIP2A)の遺伝子発現が亢進すると, 多様な癌腫に共通してcancer progressionが誘導されることが見出された. さらに, 乳癌の血中循環腫瘍細胞(CTCs)にもSETタンパク質の量的増加が認められ, SETは癌細胞の転移診断に応用できることも明らかになった. それに対し, SET antagonistならびに種々の低分子干渉RNA(siRNA)等を癌細胞に処理すると, setやCIP2A遺伝子の発現は抑制され, 癌細胞の生存率も低下したので, SETやCIP2Aは癌治療の新しい分子標的として注目される.抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Vol: 99 Issue: 6 Page: 754-759