日本語フィールド
著者:中里理子 読み: ナカザトミチコ題名:明治・大正期の文学作品に見るオノマトペの語義変化とその要因―和語と漢語の関わりを中心に― (学位論文)発表情報:お茶の水女子大学大学院 ページ: 157ページキーワード:オノマトペ 語義変化 明治・大正 文学作品概要:明治・大正期に語義変化を起こしたオノマトペをいくつか取り上げ、小説の用例をもとに語義変化の実態と要因について考察した。第1章では先行研究を三つの観点からまとめた。第2章では、明治・大正期に現代語と異なる意味で使われたオノマトペ(「まじまじ」「わくわく」「うっとり」「うっかり」)を取り上げ、周辺にあるオノマトペと意味領域を分け合って語義変化する実態をまとめた。第3章では語義変化の要因として、明治・大正期に小説の語彙が漢語から和語へと移り変わるさまを考察した。第4章では、語義変化の要因に文章の近代化が関わることを考察した。以上の考察から、明治・大正期の小説作品に見られるオノマトペの語義変化の要因は、意味を縮小して語義の曖昧さを排除したこと、正確な描写を目指すことに伴い意味を縮小して語義の曖昧さを排除したこと、の二点にまとめられ、近代の小説の語彙と文章のあり方に関わっていることを明らかにした抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Page: 157ページ