日本語フィールド
著者:吉岡剛彦 読み: ヨシオカ タケヒコ題名:自文化への内省と変容をうながす試みとして──キーワード事典「ジェンダーと文化」部門の構想発表情報:日本国際文化学会年報2022『インターカルチュラル』 号: 20 ページ: 83-91キーワード:概要:国際文化学会の創立20周年企画「国際文化学キーワード事典」編纂プロジェクトの「ジェンダーと文化」部門を担当する立場から、ジェンダー論/フェミニズムの諸トピックを論ずる際の留意点として、特に「ジェンダー」の社会的・文化的構築性、ジェンダーオリエンタリズムへの警戒などを指摘した。また、アフリカ・中東などに見られる「女性器切除/女子割礼」の風習を具体的事例として挙示し、西洋的〝人権思想〟の観点から為された(それ自体は相応の正当性のある)同風習批判が、当該地域に固有の文化を無視した〝植民地主義〟的な独善的批判として現地女性から反発・反駁(反批判)を受けた経緯を辿った。その上で、文化と文化の〈あいだ〉のせめぎ合いをしっかりと注視し、他文化に対する一方的な批判に留まらず、その批判のベクトルをほかならぬ自文化にも向け返して自省と変容につなげてゆくべき必要性を論じた。抄録:英語フィールド
Author:YOSHIOKA TakehikoTitle:Announcement information: Issue: 20 Page: 83-91