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おっぱいへの権利!──「見た目」に関する悩みや望みを、法は保護すべきだろうか

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
分担執筆の単著
発表年月:
2012年04月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
吉岡剛彦 読み: ヨシオカタケヒコ
題名:
おっぱいへの権利!──「見た目」に関する悩みや望みを、法は保護すべきだろうか
発表情報:
江口厚仁=林田幸広=吉岡剛彦編『圏外に立つ法/理論──法の領分を考える』ナカニシヤ出版 ページ: 134-179
キーワード:
概要:
本稿では、乳がんによって乳房を切除した女性が、外科的な手法などを用いて乳房をつくりなおす「乳房再建」に焦点を当てつつ、外見や容貌(見た目)にまつわる人の「生きがたさ」に対して法的支援を行なうことの是非を討究した。一方では、外貌の苦悩を「たかが見た目の問題」として軽侮させてしまう近代資本主義社会の能力主義的な障害観などに遡源し、他方では「女性美/女性性の(性的な)象徴」として乳房にこだわらせる男性主義的な価値観(女性・身体・美に関する見方)をも顧慮しつつ、法制度(それを定立・運用する社会的多数者)に要求される態度を探った。見た目問題は、それ自体はただちには生きること/働くことを困難にはしないが、当事者にとっては浅からぬ「生きづらさ」を負わせるものである。しかも、それを訴え出たところで周囲の者(身近な者にさえ)理解されにくい場合が多い。法制度=多数者(即ち「われわれ」)に要請されるのは、まずその「生きづらさ」を受け止める想像力と感受力に他ならない。
抄録:

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:
Page: 134-179


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