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著者:吉岡剛彦題名:アルトゥール・カウフマンの法哲学における人格・抵抗・寛容−−「関係への自由」を可能にする社会構想発表情報:法哲学年報2006(法哲学と法学教育:ロースクール時代の中で) ページ: 179-189キーワード:アルトゥール・カウフマン、関係としての人格、抵抗、寛容、解釈学概要:現代ドイツの法哲学者カウフマンの(特に後年の)中心学説と目される「小銭の抵抗権」「寛容の原理」「関係的人格」の各理論に注目し、これを彼の法存在論、法学的解釈学、法学方法論との関連においても理解しつつ、彼が理想と考えたと思われる「あるべき社会像」の敷衍的な描出を試みた。カウフマンの主要な論考を総括的かつ発展的に解読する作業を踏まえ「制定法の謙抑性」に対する彼の強調を確認するとともに、結論部においては、人々において〈関係への自由〉を可能化するような社会、換言すれば〈社会に対して異議申立てを行なう他者の声が相応の尊重を受けつつ流通し、その他者の声が提起する「現在とは別様の在り方」へと我が身を打ち開き、現下の自己を超脱してゆく「自己脱却」を試行することを許容し促進する社会〉が構想されていたのではないか、という試論を示した。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Page: 179-189Keyword:Arthur Kaufmann, relational person, resistance, tolerance, hermeneutics