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著者:吉岡剛彦題名:立ち止まり、向き合い、明け渡す──クルマ社会と自然環境問題(2)発表情報:木原誠=相野毅=吉岡剛彦編『歴史と虚構のなかの<ヨーロッパ>』(佐賀大学文化教育学部叢書2)昭和堂 ページ: 338-377キーワード:概要:上記「声なき声は聴かれうるか−−クルマ社会と自然環境問題(1)」の後編。本稿は、クルマ社会に象徴される現代資本主義・科学技術文明によって惹起されている自然環境問題の現況を確認した上で、今後のありうべき展望(対策)を思想的=実践的に探った。より具体的には、(1)従来の経済成長・技術発展を至上命題とする進歩主義を断念放棄して、敢えて停滞(立ち止まり)を選択すること、(2)資本主義経済や消費至上主義を下支えしている我々自身のなかの「欲望」の直視(向き合い)を選択すること、そして(3)近代以降の科学技術を武器に自然(地球)の支配者として振る舞ってきた人間が、その「王座」の譲位(明け渡し)を選択すること。これらの選択肢の意義を考えつつ、最後に「クルマを降りて歩く」という象徴的行為について提言した。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Page: 338-377