日本語フィールド
著者:吉岡剛彦題名:声なき声は聴かれうるか──クルマ社会と自然環境問題(1)発表情報:木原誠=相野毅=吉岡剛彦編『歴史と虚構のなかの<ヨーロッパ>』(佐賀大学文化教育学部叢書2)昭和堂 ページ: 284-337キーワード:概要:自然環境の問題を、クルマ(クルマ社会)を素材として多角的な検討を加えた。地球温暖化をはじめとする地球環境の破壊悪化や、石油の枯渇をはじめとする天然資源の浪費消尽といった自然環境問題がグローバルな課題として議論され始めて、はや久しい。自然環境問題に対し、本稿は「クルマ社会」という身近でありながら、現代の資本主義・消費社会・技術文明の象徴とも言いうる具体的問題を切り口にして考察を試みた。そこでは、自然環境問題において「先進国の現在世代」(即ち「われわれ」)に対して異議申立てを行なうべき「声」を封殺されている主体として、途上国の人々、将来世代の人々、動植物や生態系などの自然物の三者にとりわけ注目して、先進国/途上国(南北格差問題)、現在世代/将来世代(未来倫理)、人間/自然(自然物の権利)という分析視角(対抗軸)から接近した。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Page: 284-337