日本語フィールド
著者:吉岡剛彦題名:「そんなの皆んなで決めないでくれ」と言う──住民投票の対象事項画定問題を糸口にして発表情報:九州法学会『九州法学会会報(2006年号)』 ページ: 62-67キーワード:概要:日本法社会学会九州支部により企画されたミニシンポジウム「市民的公共性/公共圏のゆくえ」(主催:江口厚仁九大教授)の一シンポジストとして報告したものの活字化。住民投票の対象事項画定問題(民主的決定=多数決原理の限界点)とは「皆んなで決めても良いこと/皆んなで決めるべきではないこと」の境界線をめぐる問題だが、これを社会のマジョリティ(「皆んな」)が決めていること(支配的公共圏)に対してマイノリティの側が異議申立て(クレイム)を行ない、そこで前提(自明視)されている「公/私」の線引きそれ自体の問い直しを迫る「対抗的公共性」論の問題と解釈してみた。いわゆる「民主主義」の名のもとに多数決で決められようとしている事態に抗して「そんなの皆んなで決めないでくれ」と異議を申し立てる言論空間(活動体)としての「対抗的公共圏」の構想を提示した。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Page: 62-67