日本語フィールド
著者:吉岡剛彦題名:自己を俯瞰するエスノセントリズムの方へ──多文化教育を素材として発表情報:田村栄子編『ヨーロッパ文化と<日本>──モデルネの国際文化学』(佐賀大学文化教育学部叢書1)昭和堂 ページ: 262-286キーワード:概要:外国人労働者の受け入れなど、グローバル化に伴う「多文化共生」の方策を探ることが世界的に重大な課題となっているが、本稿では、多文化教育(日本の学校における外国人生徒に対する教育)を素材に採りながら、多くの外国人生徒が通学する福岡市の小学校への取材等も織り込んで考察し、その際に「エスノセントリズム」を導きの糸とした。エスノセントリズムは、自文化(自民族)中心主義と訳され、通常は批判的・否定的な意味合いをもつが、これを「まずは自文化を足がかりに思考しつつ、しかし自文化を絶対視せずに、他文化(他者)との対話において不断に自己内省や見解修正を繰り返す開放的態度」と読み直すローティやガダマーの議論を参照し、最後に「手間ひまをかける」こととしての「他文化(他者)の尊重」という筆者なりの考えを論じた。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Page: 262-286