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経過観察中に腺癌併存が顕在化したHSIL/CIN3合併妊娠

発表形態:
資料・解説・論説・研究報告・総合雑誌の論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2023年03月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
*山下夏未, 橋口真理子, 山本徒子, 徳永真梨子, 大隈良一, 梅崎 靖, 中尾佳史, 横山正俊
題名:
経過観察中に腺癌併存が顕在化したHSIL/CIN3合併妊娠
発表情報:
佐賀産科婦人科学会佐賀県産婦人科医会会誌 号: 34 ページ: 42-47
キーワード:
コルポスコピー, MRI, 子宮頸部腫瘍(病理学, 外科的療法, 放射線療法), 子宮摘出術, 腺癌(病理学, 外科的療法, 放射線療法), 帝王切開術, 妊娠合併症-腫瘍性, アジュバント放射線療法, 子宮頸部上皮内腫瘍(病理学), 強度変調放射線治療, 子宮頸部扁平上皮内病変(病理学)
概要:
【背景】子宮頸癌の低年齢化と初産年齢の上昇により,妊娠に合併した子宮頸癌の報告は珍しくない.妊娠中の子宮頸部病変は,診断時期や評価により,症例毎に管理や治療を検討する必要があるが,その診断に難渋することがしばしばある.【症例】30歳代,1妊0産.妊娠初期の頸部細胞診でHSIL/CIS,HPV16と18型陽性で当院紹介.初診時のコルポスコピー所見,および組織診ではHSIL/CIN3の所見であった.MRI検査でも明らかな病変は指摘できず,経過観察とした.妊娠18週に子宮頸部に隆起性病変を認め,組織診で腺癌の診断であった.MRI検査では悪性を示朗する所見を認めた.協議の上,円錐切除は施行せず,妊娠29週で帝王切開,その2週間後に根治術を行った.最終病理診断では,通常型内頸部腺癌IB1期の診断となった.リンパ管侵襲があり,術後後療法として強度変調放射線治療を行った.【結論】妊娠中の子宮頸部病変は全体評価が難しく,細胞診や組織診,画像評価で総合的に判断する必要がある.妊娠中に経過観察する場合は,病変が急激に変化することも念頭にいれておく必要がある.管理や治療においては症例毎に十分な検討と産科医と産婦人科医間の情報共有が必要である.
抄録:

英語フィールド

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Announcement information:
Issue: 34 Page: 42-47


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