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著者:○神藤 愛, 梅崎 靖, 大隈良一, 大原紀子, 橋口真理子, 横山正俊題名:成熟嚢胞性奇形腫悪性転化の1例発表情報:佐賀産科婦人科学会佐賀県産婦人科医会会誌 号: 34 ページ: 56-59キーワード:Carboplatin(治療的利用), Serpins, 奇形腫(外科的療法, 病理学, 画像診断), 腫瘍抗原, 腫瘍多剤併用療法, 腫瘍細胞形質転換, MRI, 子宮摘出術, 超音波診断, 扁平上皮癌(外科的療法, 病理学, 画像診断), 卵巣腫瘍(外科的療法, 病理学, 画像診断), 卵巣摘出術, Paclitaxel(治療的利用), SCC抗原, PC Protocol概要:【背景】成熟嚢胞性奇形腫は約1.5%に悪性転化を伴うことが報告されている.今回60代,成熟嚢胞性奇形腫の悪性転化となった症例を経験したため,報告する.【症例】60代,6妊3産,2ヵ月前より腹部膨満感を自覚し近医内科を受診した.腹部CTで骨盤部腫瘤を指摘され,総合病院産婦人科に紹介,腹部MRIで成熟嚢胞性奇形腫の悪性転化を指摘された.当院MRIでは21cm大の骨盤内腫瘤を認め,内部に脂肪を有し,充実部分は拡散強調画像で拡散制限を伴っていた.腫瘤の辺縁は不整で壁外浸潤の可能性を指摘された.腫瘍マーカーはSCCが高値であった.両側尿管ステント留置後に,両側付属器切除,子宮全摘術,大網切除,播種切除を施行した.術中迅速および術後病理診断は,成熟嚢胞性奇形腫の悪性転化(扁平上皮癌)であった.術後に後療法としてパクリタキセル+カルボプラチン療法を施行する方針とした.【結論】成熟嚢胞性奇形腫の悪性転化は約1.5%にみられ,当院で成熟嚢胞性奇形腫悪性転化を経験した.悪性転化の術前予測に関して多くの報告で指摘された,年齢(閉経後),腫瘍径(10cm以上),腫瘍マーカー高値(SCC>2.5ng/ml)の3項目を当院の報告も同様に満たしていた.抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Issue: 34 Page: 56-59