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腎癌由来転移性子宮癌の1例

発表形態:
資料・解説・論説・研究報告・総合雑誌の論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2018年07月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
光 貴子, 中尾 佳史, 橋口 真理子, 福田 亜紗子, 花島 克幸, 西山 哲, 大隈 恵美, 野口 光代, 内山 倫子, 横山 正俊
題名:
腎癌由来転移性子宮癌の1例
発表情報:
日本臨床細胞学会九州連合会雑誌 巻: 49 ページ: 49-52
キーワード:
概要:
背景 転移性子宮癌の原発巣としては卵巣、腟などが多く見られ、骨盤外臓器からの子宮体部への転移は稀である。今回腎癌の子宮体部転移の一例を経験した。症例 60代、3経産。腎癌(腎細胞癌pT3aN1M0)に対して手術後、補助療法としてaxitinib投与中であった。不正性器出血が出現し、子宮体部に腫瘤を認めたため当科へ紹介された。画像では子宮体部を置換するような、筋層浸潤を伴う長径6cmの腫瘤を認め、また傍大動脈リンパ節~骨盤内リンパ節が腫大していた。内膜細胞診では出血性背景に大型核を有する異型細胞を多数認め、核は類円形で偏在、核小体も明瞭であり、Class V、Adenocarcinomaと判断した。組織診では好酸性で豊かな胞体と大型円形不整核を持つ腫瘍細胞が充実性に増殖しており、類内膜腺癌としては典型的ではなかった。免疫染色ではVimentin(+)、ER(-)、PR(-)であったため、当初は分化の悪い類内膜腺癌を推定した。各種の矛盾に対して病理側から積極的な診療情報確認により、内膜組織は腎癌の摘出標本の組織と酷似していた事が判明し、最終的に腎癌の子宮内膜転移と診断した。結論 腎癌由来の転移性子宮体癌を経験した。転移性子宮癌の診断には、適切な診療情報の提供が必要である。
抄録:

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:
Vol: 49 Page: 49-52


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