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著者:米田 重和 読み: コメダ シゲカズ題名:『数の本』の単元の内容構成に関する研究(I)発表情報:佐賀大学文化教育学部研究論文集 巻: 18 号: 1 ページ: 61-68キーワード:概要:本稿で着目したのは,ドイツの算数教科書『数の本』(Das Zahlenbuch)である.この教科書はドイツのドルトムント工科大学のヴィットマン(E. Ch. Wittmann)等が中心となり算数・数学教育改善プロジェクト「mathe2000」を立ち上げ作製した教科書で,小学校1年生から4年生までの4冊が出版されている.この算数教科書は,「例題の解説-類題を解く-答え合わせ」といったスモールステップで機械的に教え込む方式とは様相が異なっている.この教科書を使えば,子ども達が主体的に学ぶ授業が展開されるように思われる.
そこで本稿では,小学校1年生用の『数の本』の「和が20までの数の加法」の単元を例として『数の本』の単元が「a発見・活動・議論を重視した問題のページ,b基礎となる問題のページ,c基礎の活用と探求問題のページ」の3つの部分から構成されていることを示した.さらに,『数の本』には編集方針が6項目あり,『数の本』の単元の内容構成に深く関連しているのを明らかにした.その中で特に「活動的・発見的学習と社会的学習」と「自然な個別化」という概念は他の多くの単元で応用可能と考えられ,子どもが主体的に学ぶことをめざす算数・数学教育のついての示唆を得る.抄録:英語フィールド
Author:Shigekazu KomedaTitle:Research(I) on an Unit Construction of "Das Zahlenbuch"Announcement information: Vol: 18 Issue: 1 Page: 61-68