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心臓解剖学『あらためて右心系の構造を考える』 - 臨床に役立つメディカルイラストレーションをめざして -

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年09月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
末次文祥、柴田健太郎、倉岡晃夫
題名:
心臓解剖学『あらためて右心系の構造を考える』 - 臨床に役立つメディカルイラストレーションをめざして -
発表情報:
日本メディカルイラストレーション学会雑誌 巻: 3 号: 1 ページ: 6-16
キーワード:
概要:
【背景と目的】心臓血管外科・循環器内科の分野で実臨床に役立つことを目的とした解剖図や手術図を制作している. このたびは右心系すなわち右房, 右室, 三尖弁等の構造について詳細な図を作成し, とくに右房の構造は胎生期の血行動態と関連があることを知り, Kochの三角が三次元的である理由を実感するのに役立てる. また房室弁の正しい描画のために三尖弁についてとりわけ後尖の構造の詳細な探究と理解が必要であること, そして膜性中隔・室上稜・漏斗部 (円錐部) 中隔・右室流出路の構造の正しい理解と表現のためには, 心内膜床の役割や漏斗部・両大血管の発生過程をふまえて空間的に正しく把握する必要があることなどについて言及する. 最先端の循環器診療においても右心系の構造は再確認されるべきであり, 臨床家・教育者にとっても有用となる図を提示したい. 【対象と方法】対象は佐賀大学医学部肉眼解剖学実習に用いた御遺体※の心臓標本. 直径6mmのLEDライトを各部に挿入し光を当てて透見・観察し, 解剖図を制作. 描画には普通のボールペン (0.5~0.7mm) を用い, 着色はのちほど水彩にて行う. 【結果・考察】(1) 右心系の解剖図を正しく描くには標本の観察のみならず胎生期の血行動態と心臓発生学に学ぶことにより, 三次元的構築を理解し立体的に表現することが肝要である. (2) 三尖弁を正確に描くためには弁尖-腱索-乳頭筋にかけての一連の構造についての理解が必要でありそれにより房室弁の描画に必要な一般的法則を導き出すことができる. (※あらかじめ献体申込書にて献体者直筆の署名ならびにご遺族の承諾書が得られている場合に限る)
抄録:

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:
Vol: 3 Issue: 1 Page: 6-16


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