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O2-008. 学童の食生活習慣とその関連要因に関する疫学研究 -保護者のヘルスリテラシーと子どもの生活活動時間との関連-

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2020年11月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
*佐藤 ゆき, 鈴木 智惠子, 鴫原 美智子
題名:
O2-008. 学童の食生活習慣とその関連要因に関する疫学研究 -保護者のヘルスリテラシーと子どもの生活活動時間との関連-
発表情報:
第67回日本小児保健協会学術集会(WEB開催), 2020, 11, 4 - 6(ライブ配信), 2020, 11, 4 - 15(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
背景:小児期の生活習慣は生涯の健康の基盤となる。特に学童期は心身の成長が著しく、家庭生活、周辺環境、地域性、学校生活、その他潜在的な要因が複合的に関わってくる時期であり生活習慣の寄与要因を総合的に評価することが必要となる。本研究では家庭による影響に着目し、学童約 3000 名を対象に実施した食生活習慣に関する多目的調査から保護者のヘルスリテラシー(健康情報の活用力)が学童の生活活動時間に与える可能性について検証する。方法:2015 年 11 月から 2016 年 3 月に東北および九州の小学校計 8 校に在籍する 1-6 年生 4,263 名を対象に保護者に調査票の回答を依頼、参加協力が得られた 3,327 名の回答をもとに検証を行った。調査票は無記名式とし、子どもの生活活動時間に関する項目は 7 項目(テレビ視聴、ゲーム、勉強 読書、家族の手伝い、屋外での運動、その他趣味)とし、平日と休日別々に各項目に一日当たり子どもが費やしている時間について設問した。保護者自身の生活習慣に関するヘルスリテラシー(HL)評価は先行研究にて汎用性が確認されている 8 項目、5 件法による指標を用いスコア化した。HL を中央値で 2 群にわけ HL スコアの高群と低群とで 7 つの生活活動に費やす時間の全体平均値との比較検証を行った。結果:保護者のヘルスリテラシーが高い場合、子どもの生活活動時間の傾向として平日・休日ともにテレビ視聴時間とゲーム時間が短く、屋外での運動時間と趣味の時間は長かった。勉強時間は平日と休日で異なり、保護者のヘルスリテラシーが高い場合平日は子どもの勉強時間は長く、休日は短かった。子どもが読書や手伝いをする時間は保護者のヘルスリテラシー 2 群間で同じであった。統計的有意差が示されたのは平日の視聴時間(HL 低群,HL 高群;93min,85min)、平日のゲーム時間(同;36min,32min)、休日のゲーム時間(同;74min,67min)、 休 日 の 屋 外 で の 運 動 時 間( 同;77min,85min)、平日の趣味時間(同;13min,19min)、休日の趣味時間(同:26min,35min)であった。結語:保護者のヘルスリテラシーは子どもの活動時間、使い方に関連があることが示された。子どもが健康に成長するための基礎である生活習慣を整えるには保護者自身の生活習慣に関するリテラシーを高めることが欠かせないポイントであることが本研究から示唆された
抄録:
第67回 日本小児保健協会学術集会抄録集.134

英語フィールド

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