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職域におけるIT環境を利用した非対面健康支援プログラムによる介入研究

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2017年09月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
山津 幸司, 熊谷 秋三
題名:
職域におけるIT環境を利用した非対面健康支援プログラムによる介入研究
発表情報:
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 巻: 5 号: 1 ページ: No.9
キーワード:
概要:
抄録:
わが国の2型糖尿病やメタボリックシンドローム保有者の増加が深刻な国家的課題となっている。地域・職域におけるメタボリックシンドローム保有者の増加速度は顕著であり、予防の観点から健康支援の対象を予備軍や生活習慣不良者にまで拡大すると、従来型の対面指導中心の健康支援プログラムでは対応しきれないのは目に見えている。一方、情報技術(Information Technology: IT)の顕著な進歩が目覚しい。本研究では、この先進技術をメタボリックシンドロームの予防に活用する具体的方法論の確立を目指す。研究対象は、健康診断の結果によりメタボリックシンドローム予防のために生活習慣の改善に取り組むことが望ましいと思われる職域における中高年者であった。介入プログラムは、初回のみ印刷教材と健康心理カウンセラーによる面談を組み合わせた対面指導を行い、その後の継続サポートではインターネット上の専用ホームページ、Eメールおよび体感型ゲーム機(無償貸与)などのITを利用した。介入期間は3ヶ月間であった。 その結果は、参加者は47名であり、3ヵ月後のプログラム終了率は95.7%と比較的良好であった。解析対象となった45名では、30歳代が4割と最も多く、IT環境の利用は働き盛りで引き込むことが難しいと思われている若年層の抵抗を下げることが期待できるものであった。介入後には長期血糖指標であるHbA1cの有意な低下とHDLコレステロール値の有意な上昇が認められた。介入効果はIT環境の利用日数が多いほどウエスト周囲長の減少幅が増しており、IT利用日数はプログラムのコンプライアンスの指標となりうることが示された。以上の結果から、多忙な職域の対象者では、時間的制約を減らすことにつながるITの活用により、参加を促す可能性がある。今後は本プログラムを用いた介入を継続し、利用者とプログラム提供者双方に使いやすい健康支援システムの開発を続けていく必要があろう。

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:
Vol: 5 Issue: 1 Page: No.9
An abstract:
Objectives: Abdominal obesity is a major public health concern. We have developed CPA [Check-Plan-Action] smart lifestyle program to prevent abdominal obesity. The purpose of thisstudy was to examine the efficacy of this internet-based program in Japanese workers. Methods: Forty five subjects (Men:44.4%, Mean age:44.0+/-10.6 years, Body Mass Index: 24.0+/-3.4 kg/m2) received a CPA booklet, a pedometer, and internet or mobile-based self-monitoring system ID. According to the CPA booklet, they set two or three behavioural goals (PA or nutrition), they monitored their goal attainment, weight and daily walking step for 3 months via internet. Results: After 3 months, waist circumference was significantly lost (Pre: 86.3+/-9.7, Post: 85.0+/-10.4 [cm]). HbA1c (Pre: 4.9+/-0.4, Post: 4.8+/-0.4 [%]) and HDL-cholesterol (Pre: 67.3+/- 15.6, Post: 70.8+/-16.8 [mg/dl]) were significantly improved after 3 months. The most adheredparticipants lost waist circumference more than other participants. Conclusions: These results suggested that internet-based CPA smart lifestyle program may have short-term effects on weight control and some metabolic risk factors.


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