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有明海の潮位変動が筑後川感潮域における内部生産特性に及ぼす影響

発表形態:
資料・解説・論説・研究報告・総合雑誌の論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2023年06月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
藤田知也, ウォンタナースントーン ナルモン, 佐々木広光, 古賀憲一
題名:
有明海の潮位変動が筑後川感潮域における内部生産特性に及ぼす影響
発表情報:
「低平地研究」 No.32に掲載された論文 号: 32 ページ: 62-66
キーワード:
有明海、潮位、筑後川、感潮域、内部生産、栄養塩
概要:
抄録:
 筑後川は,大分・熊本・福岡・佐賀の4県にまたがり,筑後・佐賀両平野の他に流域外にも水資源を供給する重要な河川である.また,古くから水害・干害に悩まされ続けた地域でもあり,当時主たる利水者であった農民は河川に荒籠・堰等を設け天災に備えていた.戦後,産業が発展し利水者の多様化により,水資源の需要が増加している.水需要の増加に伴い,筑後川流域内にいくつものダム・堰・導水路が開発され,水資源の高度利用が図られている.1985年4月から筑後大堰(筑後川の河口から約23km地点に設置された治水・利水の目的をもつ多目的堰)の運用が開始された.1997年には,河川法に環境項目が追加されたことにより,治水・利水だけでなく環境に考慮した河川行政が求められるようになった.  筑後川水系では,水資源開発基準流量と称される瀬ノ下地点の流量40m3/sが設定されているが,その維持確保に未だ課題が残されているのが現状である.この様な流域の特性から特に低流量時には,利水問題・水質問題が発生しやすい地域ともなり得る.流域を総合的観点から考えると,まず流域における問題分析に関する実態把握が重要となる.利水システム,社会的背景,水需要,流況・水質特性等の実態を把握した上で,それらの問題分析を行い,政策オプションの提案・政策分析の段階に進む.筑後川水系においては,総合水資源管理の第一歩として流域における実体を把握する必要がある.  従来の研究では,主に筑後大堰から上流域の水利用特性を考慮した流出・水質解析を試みてきた.筑後川感潮域内の水質特性では,特に内部生産特性について検討を行っており,水質モデルを用いた水質解析については,現象解明の観点から水質の長期的な変動について検討の余地が残されていた.本研究では,これまでの成果を踏まえて有明海の潮位変動が筑後川感潮域における水質の長期的な挙動に及ぼす影響について水質モデルを用いて考察したものである.

英語フィールド

Author:
Tomoya Fujita, Narumol Vongthanasunthorn, Hiromitsu Sasaki and Kenichi Koga
Title:
Influence of Sea Level Change in the Ariake Sea on Characteristics of Algal Production in the Estuary of the Chikugo River
Announcement information:
Published in Research on Lowland Technology No.32 Issue: 32 Page: 62-66
Keyword:
Ariake Sea, sea level, Chikugo River, estuary, algal production, nutrients


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