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はじめに

発表形態:
著書
主要業績:
主要業績
単著・共著:
単著
発表年月:
2021年09月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
木村晋也
題名:
はじめに
発表情報:
医学のあゆみ 特集:急性白血病と骨髄異形成症候群に対する分子標的治療 巻: 278 号: 13 ページ: 1085-1085
キーワード:
概要:
BCR-ABL(breakpoint cluster region-abelson)が発症原因である慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia:CML)では,分子標的薬ABLチロシンキナーゼ阻害薬(tyrosin kinase inhibitor:TKI)によって劇的に予後が改善されたため,他の血液疾患でも分子標的治療に期待が持たれるようになった.ゲノム解析によって,急性白血病や骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes:MDS)の病態が急速に解明され,今後,新規の治療標的の発見も期待される.また分子標的治療の歴史を知ることは,今後さらに治療法を発展させていくために必要であり,総論として解説いただいた. 急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)では長らく抗がん剤による治療法しかなかったが,FLT3(FMS-like tyrosine kinase 3)阻害薬が承認され,さらにIDH(isocitratedehydrogenase)1/2 阻害薬やBCL2(B-cell lymphoma 2)阻害薬なども導入されつつあり,分子標的治療の時代がはじまった.前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia:APL)では分子標的治療のはじまりともいえるオールトランス型レチノイン酸以降,亜ヒ酸やタミバロテン(Am80)なども利用できるようになり,治療法がさらに改善した.急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)では,新規の抗体医薬も承認された.またTKIsの出現によって,フィラデルフィア染色体(Ph)陽性ALL でもPh陰性ALLとほぼ同等の治療効果が得られるようになった.さらに最近,キメラ抗原受容体(chimericantigen receptor:CAR)-T細胞療法も若年者のALLで利用できるようになった.MDSでは脱メチル化阻害薬や免疫調整薬が導入され,一定の効果が得られるようになった.しかし,脱メチル化阻害薬は注射薬しかない,骨髄抑制が強いなどの欠点もあり,経口可能な脱メチル化剤も開発されてきた.各論では,これらの内容について具体的に解説いただいた. 白血病幹細胞は,従来の治療法では殲滅が困難で,白血病再発の原因となる.白血病幹細胞に真に有効な薬剤が開発されれば,白血病治療は劇的な変化を遂げるに違いない.特論では,白血病幹細胞の最新の知見について概説いただいた.
抄録:

英語フィールド

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Title:
Announcement information:
Vol: 278 Issue: 13 Page: 1085-1085


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