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不規則抗体陰性にもかかわらず急性溶血性輸血反応を呈した1例

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
山田 麻里江, 中尾 真実, 山田 尚友, 中村 秀明, 長家 聡明, 久保田 寧, 木村 晋也, 末岡 榮三朗
題名:
不規則抗体陰性にもかかわらず急性溶血性輸血反応を呈した1例
発表情報:
第69回日本輸血・細胞治療学会学術総会(WEB開催), 2021, 6, 4-6(ライブ配信), 2021, 6,30- 9,30(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【はじめに】急性溶血性輸血反応1よ主に免疫学的な原因で輸血後24時間以内に発症する.今回,不規則抗体検査陰性の患者に赤血球製剤を輸血したところ,急性溶血性輸血反応を呈した症例を経験したので報告する.【症例】患者は50歳代,女性.妊娠歴なし.子宮頸癌,左腎痩,腎不全により,治療目的で当院入院となった.放射線治療による骨髄抑制でHb8.5g/dLと貧血を認めたため,入院後dayl4に赤血球製剤2単位の輸血を行ったところ輸血副反応なく終了し,翌日HblO.Og/dLと上昇した. Day48にHb7.5g/dLと低下し,赤血球製剤4単位目の輸血途中から血尿,輸血終了後約1時間で発熱,下腹部痛,悪寒が出現した.Day56にHb7.1g/dLのため,抗ヒスタミン薬を前投薬し輸血開始されたが,赤血球製剤4単位目で血尿増悪,発熱,悪寒腹痛が出現し,輸血は中止され,輸血部へ輸血副反応発生の連絡があった.【検査結果】患者の血液型は0型,DccEe, Jk(a-b+). Day14,48,56の赤血球製剤輸血時に実施したPEG-IATによる不規則抗体スクリーニング,交差適合試験はいずれも陰1生であった.また輸血中は単独投与で注射針は20Gを使用し,輸血速度は約100mL/hであることから機械的な原因は否定された.輸血検査では,day58~66の直接抗グロブリン試験は陽性であったが, DT解離試験による不規則抗体検査は陰性であった.また,day48~69での不規則抗体検査は陰性であり,念のためday60にDonath-Landsteiner試験を実施し,溶血の有無を確認したが陰性であった.【考察】不規則抗体検査,交差適合試験が陰性にもかかわらず,赤血球製剤輸血後,急性溶血性輸血反応を発生した症例を経験した.過去に同様の症例で,患者のRhフェノタイプと一致した赤血球製剤を輸血することにより,溶血性輸血反応を予防できた症例が報告されている.本症例の溶血性輸血反応は原因不明であるが,今後同様な症例に遭遇した場合は,Rhフェノタイプを一致させた赤血球製剤の選択を検討する必要があると考える.
抄録:
日本輸血細胞治療学会誌 67巻2号 Page312

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