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上下眼瞼の全層欠損を伴うイヌ咬創の1例

発表形態:
資料・解説・論説・研究報告・総合雑誌の論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年04月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
渡邊 英孝, 上村 哲司
題名:
上下眼瞼の全層欠損を伴うイヌ咬創の1例
発表情報:
形成外科 特集:ペット咬創への初期治療と機能・整容の改善(3)顔面の組織欠損を伴うイヌ咬創(2)口唇以外 巻: 64 号: 4 ページ: 382 - 386
キーワード:
概要:
57歳男性。イヌ咬創による右眼瞼欠損創を主訴とした。既往歴に脳梗塞、糖尿病およびアルコール中毒があった。飼い犬に咬まれ、その日に当科を受診した。右眼瞼は耳側~頬部に深く欠損があり、上下の眼瞼組織は全層で完全欠損していた。結膜とテノン嚢は残存せず、強膜は赤道部後方まで露出していた。眼表面は乾燥し、角膜は混濁していた。創部を洗浄、デブリードマンした後、人工真皮を貼付し、3日後に手術を施行した。手術は上眼瞼は硬口蓋粘膜で後葉を再建し、下眼瞼は右耳介舟状窩から採取した耳介軟骨で後葉を再建した。上眼瞼の前葉はlateral orbital flapで再建し、下眼瞼の前葉はnasolabial flapで再建した。皮膚採取部は上下とも一次閉鎖した。術後、皮弁の生着は良好であった。再建した後葉組織も生着したが、眼表面は瘢痕性変化が進み、視力は光覚弁となった。術後4ヵ月、自宅火災で死亡した。
抄録:

英語フィールド

Author:
Watanabe Hidetaka, Uemura tetsuji
Title:
Dog Bites causing Defects of the Upper and Lower Eyelids
Announcement information:
Japanese Journal of Plastic Surgery Vol: 64 Issue: 4 Page: 382 - 386


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