日本語フィールド
著者:上村哲司,奥津一郎,吉田綾題名:糖尿病性足部神経障害に伴う足根管症候群に対する鏡視下手術発表情報:整形外科最小侵襲手術ジャーナル 特集:上肢の関節鏡手術-これから始める人のために- 号: 93 ページ: 87-91キーワード:概要:糖尿病患者では末梢神経の圧に対する感受性が増し、糖尿病性神経障害と診断されている患者のなかに足根管症候群による絞扼性神経障害が含まれている。この足根管症候群の感覚障害は障害されている神経の支配領域に一致する足底のしびれなどを主訴とし、足根管部から足底、足趾にかけての感覚異常や疼痛である。また足根管部での圧痛と内果部分の脛骨神経に一致して放散痛、Tinel様徴候がみられるのが特徴である。運動神経障害が起こる前の感覚神経障害の時期に、足根管部の脛骨神経絞扼を解除するために足根管の天井を形成する足の屈筋支帯から母趾外転筋筋膜を切離して、足根管内圧を低下させ、絞扼された脛骨神経の剥離を行う。我々が行っている糖尿病性足部神経障害に伴う足根管症候群に対するUSE systemを用いた局所麻酔下、one portal法の鏡視下手術で、不可逆的とされていた糖尿病性感覚神経障害に対し、軽い手術侵襲で有効な治療が可能な患者が存在することが明らかとなったので報告する。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Issue: 93 Page: 87-91