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P1-095.アレルギー疾患のトランジション支援の課題と展望

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2022年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
大坪美由紀, 高橋浩一郎, 在津正文, 鈴木智惠子
題名:
P1-095.アレルギー疾患のトランジション支援の課題と展望
発表情報:
第69回日本小児保健協会学術集会(ハイブリッド開催), 2022, 6,24-26(現地会場及びライブ配信), 2022, 7, 7-31(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【目的】 アレルギー疾患の小児から成人へのトランジション支援を円滑 にするため、オンライン研修会を開催した。研修会参加者に対 するアンケートからトランジション支援の実態を調査し、課題 を検討する。 【方法】 2021 年 12 月、トランジションに関する研修会の参加者に、アン ケート協力を依頼した。調査は web にて実施し、調査項目はト ランジションを経験した疾患,時期,困難感の有無・内容,ト ランジション支援に関する自由記載等とした。自由記載の解析 は KH Coder(Ver.3.00.)を用いて行った。 【倫理的配慮】 本調査は、佐賀大学医学部倫理委員会の承認を得て実施した。 【結果】 参加者 64 名中 44 名(回収率 68.8%)より回答を得た。トラン ジションの経験ありは 13 名(29.5%),年齢 47.7 ± 3.1 歳,内 訳は小児科医 4 名,教員 3 名,看護師 3 名,助産師・アレル ギー疾患療養指導士・薬剤師各 1 名であった。疾患は気管支喘 息 30.8%で最も多く、トランジションの時期は高等学校在学時 53.8%だった。医療者が望むトランジションの時期は中学校卒業 時 34.2%で最も多かった。トランジションの困難感は 92.3%が あると回答しており、医師は疾患の理解の難しさ,メディカル スタッフは以前の主治医との関係性が強く,患者との関係を築 きにくい等の困難を抱えていた。自由記載の頻出語 5 回以上は 「患者」「治療」「移行」「思う」「必要」「家族」「成人」であった。 共起ネットワーク図では、3 つのサブグラフが抽出された。1 つ目は<患者?治療?移行?家族?思う>,2 つ目は<成人? 小児?アレルギー?診療科?必要>,3 つ目は<喘息?受診? 含める?今後?通院?考える>で構成された。 【考察】 医療者が望むトランジションの時期と実態に相違があり、高校 入学後も小児科が関わっている現状が明らかになった。トラン ジションの困難感の課題も職種別に相違があるため、中学校卒 業後までに多職種連携したトランジション支援が望まれる。ま た、トランジションには患児のみならず家族も含めた支援,診 療科同士の連携,定期的に受診が必要な喘息患者は、通院の在 り方の検討が必要であると考える。本調査の対象者は少ないた め、今後さらに対象者を増やし、トランジションの課題を検討 することが求められる。
抄録:
小児保健研究 81 (suppl) 213-213

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