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外来がん化学療法中の患者に対して、かかりつけの循環器医師と協働し、薬局薬剤師がワルファリンの用量調整に関わった1症例

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年03月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
*溝上 泰仁, 八坂 瑞臣, 祖川 倫太郎, 緒方 健二, 嬉野 博志, 藤田 真衣, 山口 尊則
題名:
外来がん化学療法中の患者に対して、かかりつけの循環器医師と協働し、薬局薬剤師がワルファリンの用量調整に関わった1症例
発表情報:
日本臨床腫瘍薬学会学術大会2021(オンライン開催), 2021, 3, 6-7(LIVE配信), 2021, 3, 6-14(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【背景】外来がん化学療法に関わる薬局薬剤師は、がん治療医師(以下、医師A)とかかりつけ医師(以下、医師B)の処方薬を一元管理し、必要に応じて三者で協働する必要がある。今回、がん化学療法開始後のワルファリン(以下、WF)に対して、用量調整および出血兆候の早期発見に貢献した1例を報告する。【症例】70代女性、生体弁置換術後で医師BよりWF 1.5mgでコントロールされていた。医師Aフォロー中に胃MALTリンパ腫が再燃、リツキシマブ+ベンダムスチン療法を入院導入、1クールday21退院。1クールday24に退院後初来局、WF 3.125mgとがん治療前より増量あり。医師Aに退院時のWF投与量と併用薬を問い合わせ、お薬手帳に記載のないアプレピタント(以下、APR)の服用を確認した。2クールday1、医師Aよりフルコナゾール(以下、FLCZ)が新規処方あり。2クールday10、INR過延長であり、WF 2.875mgに減量。投薬時にFLCZの服用確認をすると、ノンアドヒアランスを聴取、医師A・Bに報告した。2クールday20、INRコントロール良好のため、WF 2.875mgで28日分処方された。FLCZ内服は、再度医師A・Bに確認し、2クールday21より開始となった。2クールday26、INR 7.2と過延長あり、医師Bより依頼を受け、持参薬より2日間休薬と以後WF 1.5mgに用量調整した。2クールday31、電話フォロー実施し、左前腕に内出血がある旨を聴取、医師Bに報告し、当日分を内服せず受診するように伝えた。INRは5.2と過延長であり、持参薬よりWF3日間休薬となり、調整を行った。現在も治療継続中である。*下線は薬局薬剤師による関わり【考察・結論】今回、WF併用しながらがん化学療法を行う症例に対し、薬局薬剤師がWFの用量調節および出血兆候の早期発見に貢献した1例を経験した。本症例のようなCYP2C9誘導作用をもつAPRと阻害作用をもつFLCZ併用下でのWFコントロールは難しく、薬局薬剤師による服薬フォローが重要と考える。
抄録:
日本臨床腫瘍薬学会雑誌 20巻 Page37

英語フィールド

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