日本語フィールド
著者:西山めぐみ, 青木茂久題名:脂肪移植に必要な脂肪組織の基礎知識発表情報:PEPARS 実践 脂肪注入術 -疾患治療から美容まで- 号: 198 ページ: 1-8キーワード:概要:脂肪移植に主に用いられるのは皮下脂肪と言われる脂肪組織である.皮下脂肪は単房性脂肪滴を持つ成熟脂肪細胞の間に,多房性脂肪滴を持つ小型の脂肪細胞が介在する不均一な組織である.脂肪組織には小血管が豊富であり,球型の脂肪細胞を取り巻いて走行している.血管周囲には間質細胞も存在する.脂肪組織中の血管周囲微小環境は幹細胞の局在する場であると考えられ,血管と脂肪形成は密接な関係にある.血管周囲微小環境を細胞単位で入手する方法として間質血管分画の採取があり,この分画中に存在する幹細胞は脂肪由来幹細胞と呼ばれ,脂肪細胞の移植後の生着に重要な影響を与える.脂肪細胞は培養が困難であるとされてきたが,当研究室では杉原らが成熟脂肪細胞の天井培養法を開発し,近年は青木らが加齢個体の脂肪組織片から脂肪細胞を培養し得る方法を開発してきた.ここに脂肪組織の基礎知識,脂肪細胞研究とともに培養技術研究上の取り組みを紹介する.抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Issue: 198 Page: 1-8