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高齢発症関節リウマチにおけるメトトレキサートの有効性 若年発症関節リウマチとの比較研究

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
*浅井 秀司, 鈴木 望人, 原 良太, 平野 裕司, 金子 哲也, 祖父江 康司, 吉岡 裕, 辻 成佳, 長嶺 里美, 高橋 伸典, 小嶋 俊久, 今釜 史郎
題名:
高齢発症関節リウマチにおけるメトトレキサートの有効性 若年発症関節リウマチとの比較研究
発表情報:
第94回日本整形外科学会学術総会(ハイブリッド開催), 2021, 5,20-21(現地開催), 2021, 6,10- 7,12(WEB開催)
キーワード:
概要:
【背景】各種ガイドラインでは,高齢発症関節リウマチ(EORA)を含む高齢RA患者に対しても若年発症RA (YORA)と同様にメトトレキサート(MTX)を第一選択薬とすることが推奨されている.ただしEORAにおけるMTXの有効性に関するデータは限られている.【目的】EORA患者に対するMTXの有効性をYORA患者と比較すること.【対象と方法】多施設共同RAインセプションコホート*に2018年6月から2020年6月までに登録された233例のうち,MTXによる治療を開始したRA患者は195例であった.MTX開始後6カ月まで経過観察可能であった151例を対象とし,発症年齢によりYORA群(65歳未満)とEORA群(65歳以上)に分けて比較した.観察期間中に分子標的薬を開始した患者ではLOCFを用いた.【結果】MTX開始時の罹病期間はEORA群(69例) 22±33日,YORA群(82例) 16±28日であった.観察期間中に分子標的薬を開始した患者はEORA群8例(12% ),YORA群6例(7%)であった.MTX使用量はすべての観察時点でEORA群がYORA群より少なかった(MTX開始時:6.5±1.4 vs.7.2±1.1 mg/週,3カ月:8.0±3.3 vs. 9.8±3.2 mg/週,6カ月:8.1±3.7 vs. 10.0±3.3 mg/週,いずれもp<0.001).DAS28-CRPはMTX開始時ではEORA群がYORA群よりも高かったが(4.4±1.3 vs.3.9±1.1,p=0.014),3カ月(2.8±1.2 vs. 2.4±1.2),6カ月(2.4±1.1 vs. 2.3±1.1)では両群とも有意に低下し両群間に有意差はなかった.HAQ-DIはMTX開始時ではEORA群がYORA群よりも高かったが(0.769±0.695 vs. 0.545±0.515,p=0.032),3カ月(0.349±0.466 vs. 0.247±0.376),6カ月(0.306±0.512 vs. 0.196±0.306)では両群とも有意に低下し両群間に有意差はなかった.【結語】本研究の結果はEORA患者においても診断早期にMTXによる治療を開始すればYORA患者と同等の治療効果が得られることを示唆し,ガイドラインを支持するものである.*日本イーライリリー株式会社から資金提供を受けた医師主導研究
抄録:
日本整形外科学会雑誌 95巻 3号 Page S1144

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