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人工膝関節置換術後の脛骨近位内側顆の骨吸収に対するPTH製剤の効果

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2019年12月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
長嶺 里美、井手 衆哉、嶋崎 貴文、松村 陽介、馬渡正明
題名:
人工膝関節置換術後の脛骨近位内側顆の骨吸収に対するPTH製剤の効果
発表情報:
日本人工関節学会誌 巻: 49 ページ: 367-368
キーワード:
概要:
人工膝関節置換術(TKA)後に副甲状腺ホルモン製剤(PTH製剤)を1.5~2年投与し、脛骨内側顆の骨吸収が抑制されるか検討した。対象は、内側型変形性膝関節症に対してPS TKAを行った骨粗鬆症治療歴のない70歳以上の女性135例207膝、PTH製剤非投与のコントロール群(非投与群)は55例89膝(平均75.8歳)、weekly PTH製剤投与群(Weekly群)は59例82膝(平均78.5歳)、daily PTH製剤投与群(Daily群)は21例36膝(平均76.1歳)であった。骨吸収マーカーは非投与群では有意な変化はみられなかったが、Weekly群では術前と比較して6ヵ月、1.5年で有意に低下、Daily群では術前と比較して6ヵ月、2年で有意に上昇していた。また、PTH投与群において6ヵ月と投与終了時点で有意な変化はみられなかった。骨形成マーカーは3群いずれも術前から6ヵ月にかけて有意に上昇しており、特にDaily群では著しく上昇していた。また、Weekly群では6ヵ月から1.5年にかけて有意に低下していた。脛骨近位内側顆の骨濃度は3群いずれも経時的に低下していた。PTH製剤投与群でその傾向は緩やかであったが、非投与群と比較して術後1年、2年時点でWeekly群では有意に骨濃度の低下が抑制されていたのに対して、Daily群では有意差を認めなかった。
抄録:

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:
Vol: 49 Page: 367-368
An abstract:
人工膝関節置換術(TKA)後に副甲状腺ホルモン製剤(PTH製剤)を1.5~2年投与し、脛骨内側顆の骨吸収が抑制されるか検討した。対象は、内側型変形性膝関節症に対してPS TKAを行った骨粗鬆症治療歴のない70歳以上の女性135例207膝、PTH製剤非投与のコントロール群(非投与群)は55例89膝(平均75.8歳)、weekly PTH製剤投与群(Weekly群)は59例82膝(平均78.5歳)、daily PTH製剤投与群(Daily群)は21例36膝(平均76.1歳)であった。骨吸収マーカーは非投与群では有意な変化はみられなかったが、Weekly群では術前と比較して6ヵ月、1.5年で有意に低下、Daily群では術前と比較して6ヵ月、2年で有意に上昇していた。また、PTH投与群において6ヵ月と投与終了時点で有意な変化はみられなかった。骨形成マーカーは3群いずれも術前から6ヵ月にかけて有意に上昇しており、特にDaily群では著しく上昇していた。また、Weekly群では6ヵ月から1.5年にかけて有意に低下していた。脛骨近位内側顆の骨濃度は3群いずれも経時的に低下していた。PTH製剤投与群でその傾向は緩やかであったが、非投与群と比較して術後1年、2年時点でWeekly群では有意に骨濃度の低下が抑制されていたのに対して、Daily群では有意差を認めなかった。


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