日本語フィールド
著者:○坂田資尚, 朝長道人, 行元崇浩, 武富啓展, 鶴岡ななえ, 成瀬尚美, 芥川剛至, 下田 良, 三池 徹, 阪本雄一郎, 江﨑幹宏題名:急性出血性直腸潰瘍を発症したCOVID-19重症肺炎の1例 発表情報:日本大腸検査学会雑誌 巻: 38 号: 2 ページ: 93-101キーワード:概要:症例は70歳代、女性。COVID-19重症肺炎のため侵襲的人工呼吸管理され、レムデシビル、ステロイド、未分画ヘパリンが投与されていた。経過中、肺血栓塞栓症やヘパリン起因性血小板減少症と思われる血小板減少がみられた。転院第11病日より鮮血便を認め、下部消化管内視鏡検査を行ったところ、下部直腸に半周性の不整な潰瘍を認め、急性出血性直腸潰瘍(AHRU)と診断した。初回は活動性出血や露出血管を認めず観察のみで終了したが、翌日とその2日後に直腸潰瘍の露出血管から出血を認め、高周波止血鉗子による焼灼止血術を行った。9日後に再出血をきたし出血性ショックとなり、輸血や内視鏡的止血が行われたが、腎機能の悪化や呼吸状態の悪化もあり永眠された。ステロイド、抗凝固薬投与に血小板減少も加わり止血に難渋したAHRUを経験した。COVID-19重症肺炎患者はAHRUを発症するリスクが高く、止血後も再出血する可能性が高いことを念頭におく必要がある。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Vol: 38 Issue: 2 Page: 93-101