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問題を維持するコミュニケーションヘの治療的介入に関する臨床心理学的研究 : 悪循環に陥っているカップルの認知的側面に着目して

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
単著
発表年月:
2007年03月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
石井 宏祐
題名:
問題を維持するコミュニケーションヘの治療的介入に関する臨床心理学的研究 : 悪循環に陥っているカップルの認知的側面に着目して
発表情報:
鹿児島純心女子大学大学院人間科学研究科紀要 巻: 2 ページ: 310
キーワード:
概要:
本研究は,家族療法の基礎研究として,問題言及場面におけるカップルのコミュニケーションを認知的側面に着目して検討している。家族療法でよく用いられる合同面接場面において,夫婦などクライエント間の問題についての会話がなされることが多々ある。家族療法のMental Research Institute(MRI)アプローチでは,クライエント間のコミュニケーションに着目し,時に介入を行うことで問題解決を目指す。それでは,セラピストが問題維持の悪循環に陥つているコミュニケーションに介入するとき, どのような介入が有効なのか。本研究では,家族療法の視点から,当事者間の認識の検討を通して,問題言及場面において,問題解決に有効な介入を検討することを目的とする。手続きとしては,18歳~28歳までの男女113名を対象に,交際しているパートナーに対する問題言及場面での自分のコミュニケーションの認識やその問題の解決度,会話の満足度に関する質問紙調査を行った。パートナーに対する自分のコミュニケーションの認識の質問項目の因子分析を行った結果,4因子が抽出され,それぞれ「和やか」「積極」「回避」「真剣」因子と名づけた。また,各因子の得点と問題解決度得点,会話満足度得点の相関を検討した結果,問題解決度と「和やか」得点「真剣」得点に正の相関が見られた。また,会話満足度と「和やか」得点に正の相関が見られ,「積極」得点「回避」得点との間に負の相関が見られた。この結果より,コミュニケーションに介入するとき,クライエントにとつて受け入れやすいと考えられる,「和やか」「真剣」を拡張していくのがより有効であると考えられる。The purpose of this study is to investigate communication at dialogue of problem. A sample of 113 people (ages 18-28 years) completed questionnaires including the Communication Scale, the Problem- Solution Scale, and the Satisfaction of Conversation Scale. By cluster analysis, the obtained samples were classified 4 types of communications and named the " Smiley type", the "Pushed type", the ''Evaded type", and the "Eager type". The "Smiley type " communication correlates the Problem-Solution Scale, and the Satisfaction of Conversation Scale. There is correlation between the "Eager type" communication and the Problem-Solution Scale, and there is negative correlation between the "Pushed type" communication, the ''Evaded type" communication and the Satisfaction of Conversation Scale. These results confirmed the "Smiley type" communication and the "Eager type" communication are better as the intervention.
抄録:

英語フィールド

Author:
Title:
A Clinical Psychological Study on the Therapeutic Interventions for the vicious circle of the communication between both partners
Announcement information:
Vol: 2 Page: 310


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