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著者：安藤航, 小島昌一 読み: アンドウワタル，コジマショウイチ題名：体育館における避難所利用が放射冷暖房の熱的快適性に与える影響に関する研究発表情報：日本建築学会九州支部研究報告・環境系 号: 第59号・2 ページ: 73-76キーワード：体育館、避難所利用、放射冷暖房概要：在室者の快適性を確保しつつ省エネルギー性を両立させる技術として、近年では放射冷暖房が注目されている。従来の対流空調と比較して人体との熱の授受を直接放射で行うため、空気温度，風速，PMVなどの室内分布が小さく、快適性が高い空調方式である1)2)体育館においても放射冷暖房の普及が進んでいるが、研究発表事例が少ない。また、避難所利用時における体育館では、換気が重要とされ、対流式空調と比較し、熱の損失が少ないことから、避難所利用において有用性があると言える。
本報では体育館における放射冷暖房の把握と避難所利用時の熱的快適性に与える影響について検討するために、放射冷暖房が導入された体育館SAGAプラザ総合体育館大競技場）を対象に温熱環境実測調査を実施し、現状の快適性の評価をした。その後、対象建物のモデル化を行い、避難所寝具等が放射冷暖房に与える影響についてEnergyPlusを用いた数値解析を行った。
温熱環境調査により、対象建物のおける過剰冷房および暖房時の加熱不足を確認した。避難所を想定したシミュレーションにおいて、冷房時には一定の効果を確認できるが、暖房時においては、改善の余地がある結果となった。間欠空調では、空調停止時の熱損失も確認できたことから、今後は、24時間空調および断熱性能の改善時の効果についても議論していく必要があると考えている。抄録：在室者の快適性を確保しつつ省エネルギー性を両立させる技術として、近年では放射冷暖房が注目されている。従来の対流空調と比較して人体との熱の授受を直接放射で行うため、空気温度，風速，PMVなどの室内分布が小さく、快適性が高い空調方式である1)2)体育館においても放射冷暖房の普及が進んでいるが、研究発表事例が少ない。また、避難所利用時における体育館では、換気が重要とされ、対流式空調と比較し、熱の損失が少ないことから、避難所利用において有用性があると言える。
本報では体育館における放射冷暖房の把握と避難所利用時の熱的快適性に与える影響について検討するために、放射冷暖房が導入された体育館SAGAプラザ総合体育館大競技場）を対象に温熱環境実測調査を実施し、現状の快適性の評価をした。その後、対象建物のモデル化を行い、避難所寝具等が放射冷暖房に与える影響についてEnergyPlusを用いた数値解析を行った。
温熱環境調査により、対象建物のおける過剰冷房および暖房時の加熱不足を確認した。避難所を想定したシミュレーションにおいて、冷房時には一定の効果を確認できるが、暖房時においては、改善の余地がある結果となった。間欠空調では、空調停止時の熱損失も確認できたことから、今後は、24時間空調および断熱性能の改善時の効果についても議論していく必要があると考えている。英語フィールド
Author：Ando Wataru, Kojima ShoichiTitle：A study on the effect of shelter use on thermal comfort of radiant heating and Cooling in GymnasiumsAnnouncement information:AIJ Kyushu Chapter Archtectural Research Meeting (Environment) Issue: 第59号・2 Page: 73-76Keyword：gymnasium, shelter use, radiant heating and cooling