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地中熱ヒートポンプを導入した佐賀のミカンハウス内の温熱環境把握及び暖房負荷の推定

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2022年03月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
渡邉瑞輝, 小島昌一, 中大窪千晶 読み: ワタナベミズキ、コジマショウイチ、ナカオオクボカズアキ
題名:
地中熱ヒートポンプを導入した佐賀のミカンハウス内の温熱環境把握及び暖房負荷の推定
発表情報:
日本建築学会九州支部研究報告 号: 第59号・2 ページ: 173-176
キーワード:
地中熱ヒートポンプ、ミカンハウス
概要:
佐賀県内では、加温したビニールハウス内でミカンを栽培するハウスミカン栽培が盛んに行われていており全国一位の収穫量を誇っている1。ハウスミカン栽培には適切な温度管理が求められており、矢野ら2はハウスミカンの冬季の果実生育適温は2025℃の範囲であると示している。現在冬季の温度管理には重油を燃料とした重油加温機を用いるのが一般的であるが、燃料費が莫大となることや環境負荷が大きいことが問題となっている。 この問題を改善するため佐賀県果樹試験場の温室に重油加温機と比較してエネルギー消費量及びCO2発生量が少ない地中熱利用ヒートポンプ以下GSHP)が試験的に導入された。本研究は佐賀ハウスミカン栽培の冬季の温度管理を改善するために果樹試験場温室を対象として現状の熱環境を把握した後に数値解析を用いて暖房負荷量の推定を行っている。 本報では、実測調査により加温時は加温設備から離れた樹木にまで十分に熱が到達していないことを把握した。そして、実測調査果を踏まえて行った数値解析では対象温室の室温をGSHPのみで維持するために必要な暖房能力を推定した。
抄録:
佐賀県内では、加温したビニールハウス内でミカンを栽培するハウスミカン栽培が盛んに行われていており全国一位の収穫量を誇っている1。ハウスミカン栽培には適切な温度管理が求められており、矢野ら2はハウスミカンの冬季の果実生育適温は2025℃の範囲であると示している。現在冬季の温度管理には重油を燃料とした重油加温機を用いるのが一般的であるが、燃料費が莫大となることや環境負荷が大きいことが問題となっている。 この問題を改善するため佐賀県果樹試験場の温室に重油加温機と比較してエネルギー消費量及びCO2発生量が少ない地中熱利用ヒートポンプ以下GSHP)が試験的に導入された。本研究は佐賀ハウスミカン栽培の冬季の温度管理を改善するために果樹試験場温室を対象として現状の熱環境を把握した後に数値解析を用いて暖房負荷量の推定を行っている。 本報では、実測調査により加温時は加温設備から離れた樹木にまで十分に熱が到達していないことを把握した。そして、実測調査果を踏まえて行った数値解析では対象温室の室温をGSHPのみで維持するために必要な暖房能力を推定した。

英語フィールド

Author:
Watanabe Mizuki, Kojima Shoichi, and Nakaohkubo Kazuaki
Title:
Research on the thermal environment in the mandarin orange house in Saga, which introduced a geothermal heat pump
Announcement information:
AIJ Kyushu Chapter Archtectural Research Meeting (Environment) Issue: 第59号・2 Page: 173-176
Keyword:
ground source heat pump (GSHP), plastic hothouse for orange


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