MF研究者総覧

教員活動データベース

[P175] 一般演題175 大腸:結腸癌5 P175-6 大腸・小腸 安全な脾弯曲授動の手術手技と腫瘍栄養血管の確実な処理

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
藤本 崇聡, 真鍋 達也, 北川 浩, 能城 浩和
題名:
[P175] 一般演題175 大腸:結腸癌5 P175-6 大腸・小腸 安全な脾弯曲授動の手術手技と腫瘍栄養血管の確実な処理
発表情報:
第76回日本消化器外科学会総会(ハイブリッド開催), 2021, 7, 7-9(現地参加及びライブ配信), 2021, 7,30- 8,31(オンデマンド配信), [P175] 一般演題175, 大腸:結腸癌5
キーワード:
概要:
【背景】 脾弯曲部結腸癌に対する腹腔鏡手術は,脾弯曲部授動や腫瘍学的根治のためのリンパ節郭清における腫瘍栄養血管の確実な処理が重要で,技術的にも難易度が高い. 【目的】 脾弯曲部授動の安全な手術手技を提示するとともに,脾弯曲部結腸癌の手術成績を検討する. 【対象と方法】 2010年1月から2020年12月までに腹腔鏡下左結腸切除術と左半結腸切除術を施行した78例.腫瘍の栄養血管は,術前の注腸検査と3DCTで同定した. 【手術手技】 脾弯曲部授動は内側からと頭側からの挟み撃ちによるアプローチで安全に行える. ①内側アプローチ 腫瘍の栄養血管である左結腸動脈を切離し,IMA本幹を温存したD3郭清を行う.腫瘍肛門側の腸間膜処理を行い,IMV末梢側を切離する.頭側も膵下縁レベルまで内側から剥離し,膵下縁で中枢側のIMVを切離し,ガーゼを留置する.外側アプローチは可及的に行う. ②頭側アプローチ 脾弯曲部結腸授動には,横行結腸間膜,脾結腸間膜及び大網の剥離と切離が必要になる.まず大網を結腸付着縁からではなく,網嚢が透見される大網を切離し,網嚢を開放する.可及的に左右に大網切離を延長する.膵下縁に内側アプローチのガーゼの膨らみが確認でき,内側アプローチの層と連続させる.そのまま横行結腸間膜を膵尾側に向かい切離し腎前筋膜との間の剥離授動を行う.脾結腸間膜の切離を行い,外側アプローチの層と連続させ脾弯曲部授動が終了する. 【結果】 腫瘍栄養血管は,中結腸動脈左枝3例,左結腸動脈64例,両方10例,副中結腸動脈1例であり,左半結腸切除は8例で行った.SS以深の進行癌は50例(64%)であり,術前大腸ステント留置症例は11例であった.手術時間中央値298分,出血量44ml,術後在院日数8日(いずれも中央値)であった.全例R0手術が施行でき,Clavien-Dindo 3以上の術後合併症発生率は4%(腸閉塞,ポートサイトヘルニア,小腸副損傷による腹膜炎)であった. 【結語】 腫瘍学的根治のためにも確実な腸間膜授動が必要であり,その際に重要な操作である脾弯曲部授動は挟み撃ち法で安全に施行できる.
抄録:
オンライン抄録集

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:


Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.