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P-011.院内移行期カンファレンスを通したてんかんトランジションについて

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
*樋口 直弥, 中村 拓自, 松尾 宗明
題名:
P-011.院内移行期カンファレンスを通したてんかんトランジションについて
発表情報:
第63回日本小児神経学会学術集会(WEB開催), 2021, 5,27-29(ライブ・オンタイム配信), 2021, 6,24- 7,30(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【背景】てんかんは小児期から成人期にわたり長期間の経過を辿ることも多い疾患であり,小児神経専門医によるてんかん診療の全国調査においては患者の27%を成人が占めている.てんかん発作のコントロールのみではなく,生活習慣病など成人期合併症の観点からも成人科へのトランジションは重要であり,その際には小児科と成人科の間で適切かつ円滑な情報共有が望まれる.当院小児科では従来,主治医が個別に成人科ヘコンサルトを行う方式をとっていたが,2019年度より院内で小児科,神経内科,総合診療部などで合同の移行期カンファレンスを最低2か月に1回は開催し,その時点までの経過やフォロー先,緊急時対応などを検討した上で,トランジションを行う方針を採っている.2019年度の当院小児神経外来の患者傾向,並びに移行期カンファレンスを通じたトランジションの結果を示し,今後の改善点などについて考察する.【結果】2019年度に当院小児神経外来を受診した患者は534名であり,15歳以上が55名(10.2%),その中でてんかん患者は31名と成人の56%を占めた.2019年度に23名(74’1%)のトランジションが完了した.トランジションカンファレンス対象症例の15名は全員のトランジションが完了し,フォロー先は院内神経内科13名,院外神経内科が2名だった.症候性てんかんや多剤併用の患者ではトランジション時の年齢は高く(平均22.4歳),フォロー期間は長く(平均14,1年)なっていた.【結論】2019年度は74%の成人てんかん患者のトランジションが完了し,移行期カンファレンスの導入は小児科と成人科の間の臨床像の共有において有用と考える.適切なトランジション時期を逸しないために,今後も対象患者の情報共有を適宜行っていく.
抄録:
脳と発達 53巻 Suppl. Page S288

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