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著者:*熊本愛子、熊本 崇、田代克弥、松尾宗明題名:【症例報告】 2.若年期に心筋梗塞を発症した進行性筋ジストロフィーの2例発表情報:日本小児科学会雑誌 巻: 123 号: 5 ページ: 855-860キーワード:概要:症例1(12歳男児)。3歳時にBMD(Becker型筋ジストロフィー)と診断された。8歳時に起床後に持続する胸痛と胸部不快感が出現し、心電図にてST上昇を認め、当院へ搬送となった。心臓超音波検査では左室側壁から下壁がhypokinesisで心筋梗塞と診断されたが、冠動脈造影(CAG)では狭窄はなかった。だが、心筋シンチグラムでは左室下壁の集積低下があり、冠攣縮の関与が示唆された。β遮断薬とACE阻害剤を導入したが、12歳時に同様の胸痛発作と心電図変化があり、冠攣縮による心筋梗塞と考え、Ca拮抗薬を開始した。症例2(14歳男児)。9歳時にDMD(Duchenne型MD)と診断された。今回、就寝時に左側腹部痛と呼吸困難感、前胸痛が出現したため来院となった。所見では心電図でST上昇のほか、心臓超音波検査で左室側壁から後壁がhypokinesisで、心筋梗塞が認められ、CAG、MRI、アセチルコリン負荷試験より、冠攣縮性狭心症と診断後、Ca拮抗薬と硝酸薬を開始した。尚、退院6ヵ月時の硝酸薬中止下による上腕動脈のFMD検査は8.0%であった。抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Vol: 123 Issue: 5 Page: 855-860