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大学生におけるワーキングメモリトレーニングの効果とその持続性・汎化性の検証

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2014年08月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
林裕子・小林大晟・豊重剛 読み: ハヤシユウコ・コバヤシタイセイ・トヨシゲツヨシ
題名:
大学生におけるワーキングメモリトレーニングの効果とその持続性・汎化性の検証
発表情報:
佐賀大学文化教育学部論文集 巻: 19 号: 1 ページ: 71-94
キーワード:
概要:
本論文は、英語教育学の「学習者論」に関連し、外国語学習における個人差の主要因とされるワーキングメモリ(作業記憶, WM)の機能を検証する。WMを強化するトレーニングと外国語学習の双方のトレーニングを受けたグループは、片方のみや何も受けていないグループに比べ、英語による記憶課題において高い成績を収めた。外国語指導とWMトレーニングの相乗効果について論じ、英語力とWMの関連性について新たな洞察を加える。
抄録:
本稿では、大学生を対象に集中的なワーキングメモリトレーニング(WMT)を実施し、それが言語能力とワーキングメモリ改善に及ぼす効果、並びに、その効果の持続性・汎化性を検証した。本研究は、統制群(n = 25)と5週間のトレーニングを受けるWMT群(n=36)を対象とし、WMTの前後と3ヶ月後に言語能力テスト(日本語・英語)、ワーキングメモリ検査、知能検査を実施した。WMT群は、言語性・視空間性短期記憶及びワーキングメモリ課題において評価値が改善した。言語性ワーキングメモリについては統制群よりも高い評価値が得られ、その改善は3ヶ月後も維持されていた。さらに、WMT群では、非言語性IQにおいても持続性のある改善効果が確認された。日本語・英語の言語能力はWMTの前後で変化は見られなかった。ワーキングメモリモデル(Baddeley, 2000, 2003)に基づくトレーニング効果の分析を行いながら考察を深めるとともに、言語指導とWMTの二重アプローチの可能性について論じ、言語能力とワーキングメモリの関連性について新たな洞察を加える。

英語フィールド

Author:
Yuko HAYASHI, Taisei KOBAYASHI, Tsuyoshi TOYOSHIGE
Title:
Working Memory Training for Japanese Learners of English: Insights into Retention and Transfer Effects on Cognitive and Foreign Language Development
Announcement information:
Vol: 19 Issue: 1 Page: 71-94


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