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発達性協調運動症に関する2023年の研究における知見

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
単著
発表年月:
2024年02月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
有り
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
松山 郁夫 読み: マツヤマ イクオ
題名:
発達性協調運動症に関する2023年の研究における知見
発表情報:
九州生活福祉支援研究会研究論文集  巻: 17 号: 3 ページ: 31-44
キーワード:
DCD(発達性協調運動症)、運動障害、介入、併発症
概要:
本研究では、2023年に発刊されたDCDに関する論文18件について、DCDに対する認識と支援のあり方について検討した。DCDにおける、診断評価の研究、生理学的研究、心理学的研究、介入研究の4つに分類され,各見解について考察した。DCD児の経験の全体像を理解し、適切な支援をするために多面的な複雑性の認識が重要になること、介入のアクセシビリティはDCD児の自律性を高めること、DCDの診断を成人期前にしておくことが、DCDのある成人の心理的問題を緩和することにつながること等が示唆された。
抄録:
DCDについて言及した2023年に発刊された研究内容を検討した結果、次のこと等が考察された。              ①診断評価の研究から、早期発見と早期介入を可能にする診断サービスの標準化、DCD児の評価、診断、治療を行い、身体的、精神的な二次的影響を軽減する公的サービスによる家族を中心とする療育アプローチが不可欠である。DCDを発症する確率は、RFへ晒されるほど有意に高くなるため、DCD児の経験の全体像を理解し、適切な支援をするために多面的な複雑性の認識が重要になる。 ②生理学的研究から、DCDの遺伝的病因を持つ者がいる可能性があり、病因論的運動症スペクトラムの一部である。また、発達性相貌失認とDCDの間には、強い関連がある可能性が高い。運動障害には、知覚の違いが内在的なモデリング機構を介して関与している。効率的なフィードフォワード過程を促進し、アウトプットの質と能力を向上させる。介入のアクセシビリティはDCD児の自律性を高める。

英語フィールド

Author:
Ikuo MATSUYAMA
Title:
Perspective in the Study of 2023 on Developmental Coordination Disorders
Announcement information:
Vol: 17 Issue: 3 Page: 31-44


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