MF研究者総覧

教員活動データベース

認知症高齢者の手指活動に対する介護職員の捉え方―特別養護老人ホームの介護職員に対する質問紙調査を通して―

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
単著
発表年月:
2017年01月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
松山 郁夫 読み: マツヤマ イクオ
題名:
認知症高齢者の手指活動に対する介護職員の捉え方―特別養護老人ホームの介護職員に対する質問紙調査を通して―
発表情報:
佐賀大学教育学部研究論文集 巻: 1 号: 2 ページ: 93-99
キーワード:
自閉症、レクリエーション支援、生活支援員、障害者支援施設
概要:
特別養護老人ホームの介護職員における認知症高齢者の手指活動に対する認識を明らかにするために、独自に作成した質問紙票を用いた調査を行った。得られた有効回答に対して因子分析等を実施した結果、次のことが考察された。①介護職員は認知症高齢者の手指活動を重視してコミュニケーションをとりながら働きかけているだけでなく、手指活動に関することを全般に亘って観察しながら必要な支援をしようとしている。②介護職員は認知症高齢者同士の交流を促すと同時に、日常生活に必要な手指活動にかなりの関心を向け、それを「思考を要すること」と「協調運動を要すること」の各視点から捉えながら支援している。③認知症高齢者における手指活動の充実を図る支援方法を検討する必要がある。
抄録:
認知症高齢者における手指活動は、余暇を楽しく過ごすことに繋がるだけでなく、認知症の進行を抑えるようにも作用すると考えられている。介護職員が、その手指活動をどのように認識しているのかを検討する必要があるため、本研究の目的は、特別養護老人ホームの介護職員における認知症高齢者の手指活動に対する認識を明らかにすることとした。特別養護老人ホームの介護職員を対象にした独自の質問項目からなる質問紙調査を実施し、有効回答が得られた151人の回答を分析した。その結果、介護職員は、認知症高齢者の様々な手指活動を全般に亘って捉えようとしていること、手指活動を捉える際、「思考を要すること」と「協調運動を要すること」の2因子の構造があり、これらは認知症高齢者の手指活動を捉えるための視点であること、および両視点を重視しながら支援していること等が考察された。

英語フィールド

Author:
Ikuo MATSUYAMA
Title:
Recognition of Care Workers to fine motor actions of the Elderly with Dementia:Through the Questionnaire Survey of Care Workers at the Special Elderly Care Facilities
Announcement information:
Vol: 1 Issue: 2 Page: 93-99


Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.