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古代日本における福祉の考え方―養老令における救済に関する規定を通して―

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
単著
発表年月:
2011年08月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
松山 郁夫 読み: マツヤマ イクオ
題名:
古代日本における福祉の考え方―養老令における救済に関する規定を通して―
発表情報:
佐賀大学文化教育学部研究論文集 巻: 16 号: 1 ページ: 207-215
キーワード:
養老令 戸令 令義解 救済 鰥寡孤独貧窮老疾
概要:
養老令の弱者救済規定を通して、当時の救済の考え方を検討した結果、地域自治の仕組みがあり、要援護者を守ることを重視する価値観が形成され、障害程度を推し量るという臨床的視点から障害を障害種類と程度で分類し、今日の在宅福祉サービスにあたる制度や税の減免措置等の特権が規定されていたこと、周囲が要援護者を守る形をとる措置制度が掲載されていたことが明らかになった。要援護者の範囲、私的扶養優先の原則、世帯単位の原則、地方行政の権限、及び行路病人の処遇と責任の所在等、救済制度を原則としていたため、要援護者を守る救済に責任が伴い、措置制度の仕組みを重視していたことが示唆された。
抄録:
養老令の弱者救済規定を通して、当時の救済の考え方を検討した。古代日本には、地域自治の仕組みがあり、要援護者を守ることを重視する価値観が形成されていたこと、障害程度を推し量るという臨床的視点から障害を障害種類と程度で分類し、今日の在宅福祉サービスにあたる制度や税の減免措置等の特権が規定されていたこと、周囲が要援護者を守る形をとる措置制度が掲載されていたことが示された。要援護者の範囲、私的扶養優先の原則、世帯単位の原則、地方行政の権限、及び行路病人の処遇と責任の所在等、救済制度を原則としていたため、要援護者を守る救済に責任が伴い、措置制度の仕組みを重視していたと考察した。

英語フィールド

Author:
Ikuo Matsuyama
Title:
Recognition of Welfare in the Ancient Japan : From a Regulations of Relief on the Yourou Statutes
Announcement information:
Vol: 16 Issue: 1 Page: 207-215


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