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変異型ALDH2遺伝子保有者におけるT細胞免疫抑制

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2020年03月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
○松本 明子, 寺島 裕也, 遠田 悦子, 赤尾 千穂, 三宅 靖延, 松尾 恵太郎, 島ノ江 千里, 西田 裕一郎, 原 めぐみ, 田中 恵太郎, 市場 正良, 荒金 尚子, 末岡 榮三朗
題名:
変異型ALDH2遺伝子保有者におけるT細胞免疫抑制
発表情報:
第90回日本衛生学会学術総会(誌上開催), 2020, 3, 26-28
キーワード:
概要:
【目的】アルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)の遺伝子多型rs671は日本人の約半数が保有し、種々の疾患のリスク増減と関連がある。rs671モデルであるAldh2-/一マウスのT細胞免疫について調べたところ、野生型マウスよりもCD4+T、 CD8+T細胞が少なく、がん転移モデルで転移巣数が多く観察されることが分かった。本検討は、ヒトのCD4+T、CD8+T細胞数がALDH2多型と関連するか検討することを目的とした。 【方法】2018-2019年佐賀大学医学部職域健診に合わせて研究協力を呼びかけた。質問紙による飲酒・喫煙歴の調査、DNAサンプル採取、血液採取を行い、自動血球計測器による血算と、フローサイトメーターによるリンパ球サブセット解析を行った。統計解析には一般化線形モデルを使用した。 【結果】協力者は328名、男性48%、年齢中央値43歳で、野生型遺伝子、ヘテロ接合体遺伝子、ホモ接合体遺伝子保有者はそれぞれ52%、36%、12%であった。CD8+Tは変異型遺伝子数と細胞数に負の関連が認められ(ptrend=0.Ol2、性・年齢・飲酒量・飲酒量とALDH2多型の交互作用・測定年度を補正したモデル)、CD4+Tでも同様の傾向であった(ptrend=0、07、同モデル)。 【考察】仮説どおり、変異型ALDH2保有者ではT細胞数が少ないことが示された。今後は、丁細胞数抑制メカニズム・T細胞機能の検証、健康影響の調査が急務である。【結論】変異型ALDH2保有者ではT細胞数が少ないことが示された。
抄録:
日本衛生学雑誌, 75巻Suppl. Page S168

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