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著者:*平田健悟, 森本忠嗣, 吉原智仁, 塚本正紹, 園畑素樹, 馬渡正明題名:選択的椎弓切除と多孔性吸引カテーテルを用いた洗浄ドレナージで治療した広範囲脊椎硬膜外膿瘍の1例発表情報:整形外科と災害外科 巻: 71 号: 4 ページ: 790-795キーワード:広範囲脊椎硬膜外膿瘍, 選択的椎弓切除, カテーテル洗浄, 多孔性吸引カテーテル概要:広範囲脊椎硬膜外膿瘍に対して選択的椎弓切除を行い,カテーテルによる洗浄を施行し,良好な結果を得た1例を経験した.症例は,60歳女性.既往に糖尿病がある.誘因なく四肢脱力が出現し,前医受診.CT,MRIにてC3からL4に及ぶ広範囲硬膜外膿瘍を認め,抗菌薬投与を受けた.投与5日目に四肢麻痺が出現し,当院紹介となった.来院時,改良Frankel分類C1の脊髄麻痺(両上下肢不全麻痺(MMT2),Th5~6以下の感覚低下)を認めた.同日,選択的椎弓切除(C3,C6,Th3/4,Th10/11,L2/3)を行い,硬膜外腔へ多孔性吸引カテーテル(MEDLINE PVC?)を挿入し,C3からL4までの硬膜外腔を十分に洗浄した.術後MRIにて膿瘍は消失し,症状は改善した.多孔性吸引カテーテルは,より効率的な洗浄ドレナージを施行でき,広範囲脊椎硬膜外膿瘍を最小限の椎弓切除で治療可能とするデバイスであった.抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Vol: 71 Issue: 4 Page: 790-795Keyword:extensive spinal epidural abscess, selective laminectomies, catheter irrigation, porous suction catheter