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著者:*成田 渉, 山屋誠司, 藤原 靖, 森本忠嗣題名:脊椎手術に対するextended reality(XR)・遠隔画像転送システムの開発 デジタルトランスフォーメーション・メタバースへの取り組み発表情報:第95回日本整形外科学会学術総会(ハイブリッド開催), 2022, 5,19-22(現地開催) , 2022, 6, 8- 7, 7(オンデマンド配信)キーワード:概要:「デジタルトランスフォーメーション」とは,「IT の浸
透が,人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させ
る」という概念である.仮想現実(VR)および拡張現実
(AR),複合現実(MR)はその代表的な技術であり,これら
の技術は extended reality (XR)と総称される.演者は
Holoeyes 株式会社と共同して 2016 年に側臥位 PPS 刺入
用として最初の VR シミュレーターを開発した.CT 画像
から椎体および骨盤,血管,尿管,インプラントなどの三
次元形状をコンピューターへ入力した.VRシミュレーター
では,仮想空間内に立体解剖が表現され,使用者は空間内
を自由に移動しながら HMD により任意の位置から任意
の断面で三次元的に観察しながら椎弓根スクリュー挿入が
可能であった.
2017 年 に MR を実装した HMD (MR-HMD)で あ る
HoloLens が発売され,術中支援装置として用いた.執刀
医がスクリュー軌道をプログラミングして MR-HMD に入
力し,術野へ重畳表示して患者個別の解剖と術前にデザイ
ンしたスクリューやケージの挿入軌道を術野に投影しなが
ら手術が可能であった.また,術中 CT ナビと連動した
AR 顕微鏡手技の試みも行っている.これらの XR アプリ
は 2020 年 2 月に汎用画像診断ワークステーション用プロ
グラムとして医療機器認証されたとともにデバイスの進歩
により操作性が格段に向上した.また最近注目を集めてい
る用語として「メタバース(巨大仮想現実空間)」があり,
XR 技術でシミュレートされた強大な仮想世界を構築する
取り組みが世界的に進んでいる.当院は手術室すべてに
メッシュ Wi-Fi を設置し,agora io sdk システムをベース
とした独自のオンライン配信システムを WEB サービスと
して構築することにより顕微鏡画像・内視鏡画像を遠隔配
信する試みを行っている.XR サービスと組み合わせるこ
とにより複数人の動きと空間背景を同時に共有しつつ同じ
仮想空間に入り,3D モデルを共有しながらリアルタイム
でコミュニケーションをとることが可能である.抄録:日本整形外科学会雑誌, 96巻3号 Page S988英語フィールド
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