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併存疾患はロコモ25スコアとロコモの診断率を増加させる

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2022年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
小林孝巨, 森本忠嗣, 島ノ江千里, 小野 玲, 大谷晃司, 馬渡正明
題名:
併存疾患はロコモ25スコアとロコモの診断率を増加させる
発表情報:
第95回日本整形外科学会学術総会(ハイブリッド開催), 2022, 5,19-22(現地開催) , 2022, 6, 8- 7, 7(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【目的】ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)の判定 に用いるロコモ 25 は,併存疾患のない患者にのみ適用で きると報告されている.しかし,現実には高齢になるほど 併存疾患は多くなる.本研究の目的は,併存疾患の存在と ロコモ 25 によるロコモの診断との関係を検討することで ある. 【方法】住民健診に参加した 40 歳以上の 2,612 人を対象 に横断的研究を実施した.併存疾患なし 2,180 人,現在治 療中の併存疾患あり 432 人(脳血管疾患 45 人,心血管疾 患 133 人,呼吸器疾患 83 人,腎疾患 108 人,複数疾患 63 人)であった.複数の疾患は,脳血管疾患,心血管疾患, 呼吸器疾患,腎疾患の 2 つ以上の組み合わせと定義した. ロコモ 25 のアンケート調査を行い,非ロコモ(6 点以下), ロコモ度 1 (7-15 点),ロコモ度 2 (16-23 点),ロコモ度 3 (24 点以上)に分類した.年齢,性別,肥満度指数を調整 した後の併存疾患(脳血管疾患,心血管疾患,肺疾患,腎 疾患,複数疾患)とロコモ 25 の点数およびロコモの診断 との関係を重回帰分析とロジスティック回帰分析から評価 した. 【結果】重回帰分析より,脳血管疾患,呼吸器疾患,腎疾 患,複数疾患がロコモ 25 の合計スコアに有意に関連して いた.ロジスティック回帰分析より,呼吸器疾患と複数疾 患はロコモ度 1 以上,脳血管疾患,心血管疾患,腎疾患は 2 以上,腎疾患と複数疾患は 3 以上の診断と関連因子とし て有意に関連していた. 【結論】併存疾患の存在はロコモ 25 の合計スコアを増加 させ,ロコモと診断される可能性を増加させる.併存疾患 の存在の有無がロコモの進行にどう影響するかについて は,さらなる検討が必要である.
抄録:
日本整形外科学会雑誌, 96巻2号 Page S118

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