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著者:*前田 和政, 森本 忠嗣, 吉原 智仁, 馬渡 正明題名:腰椎後方椎体間固定術におけるAg-HAコーティングチタンケージの短期成績発表情報:第94回日本整形外科学会学術総会(ハイブリッド開催), 2021, 5,20-21(現地開催), 2021, 6,10- 7,12(WEB開催)キーワード:概要:【はじめに】当科と京セラ(株)で共同開発した抗菌性のある銀と骨伝導性の高いハイドロキシアパタイト(HA)を 複合し表面加工した腰椎後方椎体間固定術用の椎体間ケージが商品化された.同製品の使用後の画像経過を検討したので報告する.【対象・方法】2019年10月から2020年2月に1椎間もしくは2椎間の腰椎後方椎体間固定術にAg-HAコーティングケージ(以下Agケージ)を使用し,6カ月以上経過観察が可能であった11例12椎間を対象とした.男性3例女性12例,平均年齢73歳(63-83歳)であった.術後3から6カ月でのpositive cyst sign (Fujibayashi,Spine 2012),cage subsidence,骨癒合を評価した.骨癒合はCT-MPRにて矢状断かつ冠状断に骨連続を認め,かつ単純X線側面機能撮影にて固定椎間の可動性が3°以下のものを骨癒合とした.Agケージを使用した群(Ag群)と,当科でチタンケージを使用し腰椎後方椎体間固定術を行った10例13椎間(平均年齢72歳 )をT群とし比較した.統計学的検討を行い,危険率5%未満を有意差ありとした.【結果】両群間に年齢,性別,BMI,喫煙,糖尿病の既往など患者背景に有意差は認めなかった.Ag群,T群それぞれで,positive cyst sign陽性は3/12椎 間(25.0% ),3/13椎 間(23.1% )(p=0.457),cage subsidenceの新規発生:1/12椎 間(8.3% ),1/13椎 間(7.7% )(p=0.154), 術後6カ月での骨癒合は11/12椎 間(91.7% ),11/13椎間(84.6% )(p=0.168)であった.【考察】Ag-HAの骨伝導性はHAと同様の骨伝導性が報告されているが,使用の経験がなくその結果は不明であった.本研究の結果から通常のチタンケージと比較し,画像経過に差はなかった.この結果より短期的ではあるが,Agケージの骨伝導性は問題ないことが示唆された.抄録:日本整形外科学会雑誌 95巻 3号 Page S1034英語フィールド
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