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小児有熱性けいれん重積に占めるけいれん重積型急性脳症発症率とリスク因子解析

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2020年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
○松尾 宗明, 一ノ瀬 文男, 川口 淳
題名:
小児有熱性けいれん重積に占めるけいれん重積型急性脳症発症率とリスク因子解析
発表情報:
第62回日本小児神経学会学術集会(WEB開催), 2020, 8, 17 - 20(2020, 8, 18 - 20(ライブまたはオンタイム配信: 特別演題のみ), 2020, 9, 1 - 30(オンデマンド配信: 特別演題及び一般演題))
キーワード:
概要:
【はじめに】けいれん重積型急性脳症(AESD)は,小児急性脳症のなかで最も頻度が高く,年間100~200名の発症が想定されているが,有熱性けいれん重積患者のうち,どれくらいの頻度でAESDが発症しているかは不明である.【目的】小児有熱性けいれん重積患者のなかでのAESDの発症率とリスク因子を明らかにする、【方法】全国の小児科を標榜している200床以上の病院もしくは小児病院を調査対象とした、調査期間は,2016年1月1日からの2年間で,一次調査では6歳未満の有熱性けいれん重積(20分以上と40分以上)の受診者数およびその中に占めるAESD発症数を,後方視的に調査した.調査は佐賀大学臨床研究倫理委員会の承認を得て行った.【結果】一次調査票は,1,123施設へ郵送し,そのうち全475施設より回答があった(回答率42.3%).有熱性けいれん重積の20分以上持続例は2,844例,40分以上持続例は1,397例であった.AESDは226例の報告があり,AESDの1相目のけいれんが20分以上は123例,40分以上は99例であった.AESD発症率は有熱性けいれん重積のうち20分以上で4.3%,40分以上で7」%であった.二次調査では,40分、以上の有熱性けいれん重積は,552例(52施設)の報告があり,うちAESDは94例であった.AESD以外の熱性けいれん重積(PFS)群とAESD群との比較で有意差がみられたのは,単変量解析において,発熱からけいれん発症までに時間,初診時検査所見のうちpH, AST, ALT, LD, CK, NH3,プロカルシトニン(PCT),尿酸BUN, Cr,乳酸であった.検査値を層別化した多変量解析では,PCT高値グルコース高値がリスク因子として抽出された.AST 40以上(1点),Cr O.35以上(1点), PCT 1.7以上(2点),グルコース200以上(2点)とした発症予測スコァでは,スコア3点以上で,感度80%,特異度72.3%であった.【結論】発症頻度や予測スコアは今後治療介入試験を行う上での貴重な基礎データとなると思われる.
抄録:
脳と発達 52巻Suppl. Page S138

英語フィールド

Author:
Title:
Incidence and risk factors of acute encephalopathy with biphasic seizures and late reduced diffusion in children with prolonged febrile convulsions
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