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P1-041. 高校教諭の主観的睡眠評価とメンタルヘルスとの関連

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2020年11月
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
○大坪 美由紀, 榊原 愛, 岡村 祐一, 鈴木 智惠子, 矢田 幸博
題名:
P1-041. 高校教諭の主観的睡眠評価とメンタルヘルスとの関連
発表情報:
第67回日本小児保健協会学術集会(WEB開催), 2020, 11, 4 - 6(ライブ配信), 2020, 11, 4 - 15(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【背景】近年、精神疾患の要因により 5 千人近い教諭が休職している現状が報告されている。疲労,抑うつ,心理的ストレス意識と睡眠状態には高い相関があることから、睡眠改善及びストレス軽減が重要である。しかし、教諭のストレス、疲労、睡眠に関する報告は少ないため、本研究では高校教諭の主観的な睡眠及びメンタルヘルスの実態とそれらの関連を明らかにすることを目的に検討した。 【方法】令和元年 12 月、A 県の高等学校 3 校に勤務する教諭を対象に質問紙調査を実施した。調査項目は睡眠評価 : アテネ不眠尺度,ピッツバーグ睡眠質問票(以下 PSQI),ストレス評価 :SCL-30,不安評価 :STAI,抑うつ評価 :SDS,健康関連 QOL の評価 :SF36 である。統計解析は t 検定及び Mann-Whitney の U 検定,Spearman 順位相関分析(SPSS ver23.0)を行った。 【倫理的配慮】本研究は佐賀大学倫理委員会承認後、高校教諭の承諾を得た上で実施した。なお、利益相反に関連して報告すべきことはない。 【結果】38 名が質問紙調査を実施、有効回答は 37 名(有効回答率 97.4%)であった。男性 17 名,女性 21 名,平均年齢41.8 ± 10.8 歳。現在、喫煙あり:9 名,飲酒あり:17 名であった。アテネ不眠尺度の平均点は 4.3 ± 3.2 点,不眠症の疑い(6 点以上)の教諭は 10 名(26.3%)であった。PSQI の平均点は 5.1 ± 2.8 点,睡眠障害(6 点以上)と判断される教諭は 12 名(31.6%)であった。尺度の平均点は SCL-30:5.6± 4.3,STAI:41.8 ± 11.5 点,SDS:9.6 ± 8.5 点,SF36 サマリースコア:身体的健康度 50.4 ± 7.5 点,精神的健康度:48.8 ± 9.8 点,役割/社会的健康度面:49.4 ± 8.9 点。飲酒及び喫煙する教諭は、精神的健康度が有意に低かった(p<0.05)。飲酒する教諭は、役割/社会的健康度面が有意に高かった(p< 0.01)。睡眠と SCL-30(r =0.43,p< 0.01),SDS(r =0.57,p< 0.01),SF36 の精神的健康度(r = - 0.62,p< 0.01)に相関を認めた。 【考察】本研究では、高校教諭の約 3 割が主観的な睡眠意識に問題を抱えていること、さらに睡眠状態の悪化が状態不安やストレス意識に関連していることが明らかになった。ストレス軽減には、睡眠の質の確保と睡眠の質の向上が求められると考える。
抄録:
小児保健研究 79巻講演集 Page169

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