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宮崎県における臨床研修指導医のための教育ワークショップ開催状況の検討

発表形態:
原著論文
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2014年09月
DOI:
会議属性:
指定なし
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
*小松 弘幸, 江村 正, 吉田 和代, 木佐貫 篤, 上園 繁弘, 長濱 博幸, 有村 保次, 安倍 弘生, 古賀 和美
題名:
宮崎県における臨床研修指導医のための教育ワークショップ開催状況の検討
発表情報:
宮崎県医師会医学会誌 巻: 38 号: 2 ページ: 139-145
キーワード:
概要:
2004年から開始された医師臨床研修制度では、7年以上の臨床経験と指導医養成にかかる講習会の受講修了を臨床研修指導医の要件としている。宮崎県では大学、医師会、県(行政)で組織する宮崎県臨床研修運営協議会が中心となって年1回の指導医講習会(教育ワークショップ:WS)を開催してきた。今回われわれは、2009年の研修制度見直し以降に開催された5回のWSの開催状況や受講者のWS前後での変化について検討した。WSは、厚生労働省が示す開催指針に則って、主にカリキュラム作成、指導医のあり方、臨床研修制度がもたらした変化と問題点への解決策検討などを2日間(実質約17時間)の日程で実施されていた。開催5回を通しての総定員200名に対し、受講者数は182名(女性16名)で、臨床経験年数別で見ると7~10年が26.9%、11~15年が23.6%、16~20年が25.8%、21年以上が23.6%とバランス良い受講者の経験年数分布を示していた。受講者全員が宮崎県内の医療機関から参加しており、病院別では大学病院所属が39%と最も多かった。従事している診療科は内科が24.7%と最多で、外科の17.0%がこれに次いだ。WSの前後で討議の手法や目標・方略・評価といった学習カリキュラム、研修医指導などの講習内容に関するアンケートを実施した結果、10項目中8項目ではWSの内容に基づいて受講者の知識や考え方に有意な変化が起きた。また、第1日目よりも第2日目の方がWSにスムースに入り込め、討議に積極的に参加でき、内容が自分のニーズに合っていると回答した。宮崎県のWSには県内の研修病院から幅広い年齢層の受講者が集まり、受講者は2日間のWSを通じて修得した内容に基づいて知識や考え方に変化が見られ、WSがある程度有意義であると感じていることが分かった。今後は、このWSで得た内容がその後の研修医指導にどの程度活かされているのかについて、受講者のフォローアップ調査の実施が期待される。
抄録:

英語フィールド

Author:
Title:
Announcement information:
Vol: 38 Issue: 2 Page: 139-145


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