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銀含有ハイドロキシアパタイト(Ag-HA)コーティングケージの短期成績 Ag-HAケージは良好な骨伝導性を有する

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2022年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
塚本正紹, 森本忠嗣, 吉原智仁, 前田和政, 會田勝広, 藤田順之, 馬渡正明
題名:
銀含有ハイドロキシアパタイト(Ag-HA)コーティングケージの短期成績 Ag-HAケージは良好な骨伝導性を有する
発表情報:
第95回日本整形外科学会学術総会(ハイブリッド開催), 2022, 5,19-22(現地開催) , 2022, 6, 8- 7, 7(オンデマンド配信)
キーワード:
概要:
【はじめに】当科では京セラ株式会社と共同で抗菌性のあ る銀と骨伝導性の高いハイドロキシアパタイトを複合し溶 射した銀含有ハイドロキシアパタイト(Ag-HA)コーティ ングケージ(Ag-HA ケージ)を開発した.一方,腰椎後方 椎体間固定術において 1 個ケージ挿入は 2 個ケージ挿入 より骨癒合率が低いとの報告もあるが,骨伝導性を高めた Ag-HA ケージでの 1 個 vs. 2 個ケージの評価を含め,今回 同製品使用後の短期成績を骨伝導性を中心に検討した. 【対象と方法】腰椎後方椎体間固定術に Ag-HA ケージを 使用し,12 カ月以上経過観察が可能であった 70 例 76 椎 間を対象とした.男性 29 例・女性 41 例,平均年齢 69.9 歳. 術後 6・12 カ月時点での positive cyst sign (PCS),cage subsidence (CS),骨癒合,術後合併症や有害事象の有無 を評価した.骨癒合は CT-MPR で矢状断かつ冠状断に骨 連続性を認め,かつ単純 X 線側面前後屈撮影で固定椎間 の可動性が 3 度以下のものを骨癒合と定義した.Ag-HA ケージを片側に 1 個挿入した群(1 ケージ群)と,両側に 2 個挿入した群(2 ケージ群)で比較検討した. 【結果】両群間で患者背景に有意差はなかった.全症例 /1 ケージ群/2 ケージ群で,術後 6 カ月の PCS 陽性は 25%/32%/9%,CS 新規発生は 3%/4%/0%,骨癒合は 80%/81%/79% で, 術 後 12 カ月の PCS 陽性は 18% /23%/7%,CS 新規発生は 3%/4%/0%, 骨 癒 合 率 は 93%/92%/93%であり,2 群間で有意差を認めたのは術後 6 カ月での PCS 陽性率(p=0.044)のみであった.術後深 部感染例やアルギリア発症症例はなかった. 【考察】術後 6 カ月での PCS 陽性率は片側 1 ケージ挿入 症例で有意に高く,フットプリントが小さいと初期固定性 に劣り PSC が有意に多くなることが示された.一方で術 後 1 年の時点では両群で PCS,CS は減少し,骨癒合率を 含めて両群で有意差はなく,Ag-HA ケージは良好な骨伝 導性を有することが示された.
抄録:
日本整形外科学会雑誌, 96巻3号 Page S1052

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