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腰椎手術患者における腰椎椎体形状の特徴

発表形態:
一般講演(学術講演を含む)
主要業績:
主要業績
単著・共著:
共著
発表年月:
2021年
DOI:
会議属性:
国内会議
査読:
無し
リンク情報:

日本語フィールド

著者:
吉原 智仁, 森本 忠嗣, 前田 和政, 園畑 素樹, 馬渡 正明
題名:
腰椎手術患者における腰椎椎体形状の特徴
発表情報:
第94回日本整形外科学会学術総会(ハイブリッド開催), 2021, 5,20-21(現地開催), 2021, 6,10- 7,12(WEB開催)
キーワード:
概要:
【背景】10代女性の腰椎椎体の横断面面積(cross sec-tional area: CSA)が小さい症例では,椎間板高が高く,矢状面で椎体楔状角(前開き)が大きく,腰椎前弯(LL)が 大きくなることや特発性側弯との関連も報告されている.近年,腰椎すべりとLLの相関が指摘されており,腰椎すベり例ではCSAが小さい可能性があるが検討例はない.【目的】腰椎すべり症における腰椎アライメントと椎体形状について検討することである.【対象と方法】当科で手術を行った女性の第4腰椎すべり30例(平均71歳)と腰部脊柱管狭窄症30例(平均75歳 )を対象とした.調査項目は,身長,術前の立位単純X線とCTを用いてLL(L1椎体上縁とS1椎体上縁のなす角),CSA,椎体高比(前壁高/後壁高)を調査した.CSAはL4, 5椎体の中央部高位の椎体断面積とした.両群における各パラメーターの相関関係と2群間でのパラメーターの比較を検討項目とした.統計学的検討はPearsonの相関係数とt検定を用いて,危険率5%未満を有意差ありとした.【結果】腰椎すべり症では腰部脊柱管狭窄症に比べて,L4とL5のCSAは有意に小さく,L4椎体高比が有意に大きかった(p<0.05,p<0.001).腰椎すべり症では,LLと身長,L4CSAには負の相関(p<0.05,p<0.001),L4椎体高比には正の相関を認めたが(p<0.05),身長とCSAの間では相関はなかった(p=0.070).【考察】腰椎すべり症は腰部脊柱管狭窄症に比べて,有意にL4,L5のCSAが小さく,CSAが腰椎すべりの危険因子となることが示唆された.また,腰椎すべり症ではCSA小とLL大と椎体高比大に相関を認めた.CSAが小さければ,相対的に椎間板高は増加し,脊椎全体の柔軟性は高くなり,腰椎前弯増強や前方開大型の椎体楔状変形を惹起している可能性が考えられた.
抄録:
日本整形外科学会雑誌 95巻2号 Page S471

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