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著者:園畑 素樹 , 馬渡 正明題名:卒後研修講座 周術期の疼痛管理発表情報:整形外科 巻: 72 号: 2 ページ: 165 - 169キーワード:概要:<文献概要>はじめに 整形外科の慢性疾患の多くは有痛性の運動器疾患であり,手術は主に除痛目的に行われるため,pain surgeryの意味合いが大きい.外傷の場合も,内固定材料による疼痛の軽減と早期運動療法を目的としており,pain surgeryの側面がある.しかし,整形外科手術は除痛を目的とした手術であるにもかかわらず,術後痛を伴うというパラドキシカルな問題が存在する.つまり,患者にとっては,「現在の運動器の痛みを取り除くために,現在の痛み以上の術後痛を乗り越えなければならない」という厳しいハードルが存在する.手術適応があるにもかかわらず手術を忌避する患者側の理由は多岐にわたるが,その中には術後の痛みが怖いというものがある.術後痛の危惧のために機能回復の機会を喪失するのは患者にとって大変不幸なことである.絶対に忘れてはならないのは,「術後痛は医原性疼痛」であるという点である.そのため,術後痛への対策は医療従事者の責務と考えるべきである.本稿では,人工股関節全置換術(THA)を中心に整形外科手術における周術期疼痛管理について概説する.抄録:英語フィールド
Author:Sonohata Motoki, Mawatari MasaakiTitle:Perioperative pain managementAnnouncement information:Orthopedic surgery Vol: 72 Issue: 2 Page: 165 - 169