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著者:野出孝一題名:新時代の糖尿病・心血管不全の治療戦略発表情報:第34回日本臨床内科医学会(オンライン開催), 2021, 9,19-20キーワード:概要:超高齢化社会では予防の重要性が高まり,なかでも糖尿病患者は健康な人に比べ寿命が
6 年短く心筋梗塞や脳卒中があると 12 年寿命が短くなる.糖尿病における循環器疾患予
防は,HbA1c 低下に加えて,血糖変動やインスリン抵抗性など血糖の質の改善が必要で
あり,低血糖の回避が不整脈,心不全などの予防につながる.
血管不全は血管内皮機能不全・平滑筋機能不全・代謝機能不全を総称したものである.
血管内皮機能障害は心血管疾患の初期に位置し,未病の診断には血管内皮機能を評価し,
診断基準に応じて,個々の患者が血管不全としてどのレベル,心血管病の発症リスクに応
じた介入につなげていく.糖尿病患者の心血管合併症として心不全に注目が集まっており,
高齢化がさらに進む社会において,この心不全に対するケアの重要性がより一層増してい
く.日本糖尿病学会と日本循環器学会は,糖代謝異常者における循環器病の診断・予防・
治療に関するコンセンサスステートメントを合同で発表し,診療科間での情報の共有・ア
ップデートを通じた診療連携の重要性を示した.循環器科医の立場からみた糖尿病治療薬
の現状と今後の課題について考えてみたい.抄録:日本臨床内科医会会誌 36(3)s92-s92英語フィールド
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