日本語フィールド
著者:*沢見康輔, 野出孝一題名:心不全/糖尿病合併に注視した血糖・代謝管理 - ICUにおける留意点発表情報:ICUとCCU 特集:心不全/糖尿病パンデミック的現状とICU 巻: 45 号: 8 ページ: 503-508キーワード:概要:「要約」糖尿病患者が最初に発症する心血管疾患は心不全であるといわれるように, 心不全と糖尿病の関係は深い. 近年, 糖尿病の病態そのものが心筋細胞や心筋間質に直接的に作用し, 心不全の原因となることが明らかとなりつつある. SGLT-2阻害薬の心不全治療薬としての効果が広く認知され, 慢性心不全治療にはパラダイムシフトが起こったわけであるが, ICUやCCUにおいて遭遇する急性心不全患者の血糖管理についてはエビデンスに乏しいのが現状である. しかし, 急性心不全における高血糖は, その他の急性疾患でみられる「ストレス高血糖」と同様に予後不良因子であると考えられる. ICU・CCUにおける密なフォローアップにより低血糖を避けた厳格な血糖コントロールが可能となり, 急性心不全患者の短期予後を改善させる可能性がある. また, SGLT-2阻害薬の急性心不全患者への投与についても大規模臨床試験が進行中であり, 新たな知見の集積が期待されている. 抄録:英語フィールド
Author:Title:Announcement information: Vol: 45 Issue: 8 Page: 503-508